著者
吉田 文
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.178-189, 2020 (Released:2020-09-30)
参考文献数
33

本稿は、1991年の大綱化以降の30年間に及ぶ大学の教育改革に関して、1.文部(科学)省の政策(審議会答申と競争的資金事業)、2.それに対する大学の反応(改革の実施率と大学教育関係学会)、3.この両面から大学教育改革がもたらした意味を考察することを目的とする。分析の結果、次第に改革が手段ではなく目的化し、改革に関する大学の自由裁量の余地がなくなったこと、大学はそこから抜け出せない現実があることが明らかにされた。

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[高等教育研究][大学改革][政策形成過程] 吉田 文(2020), 30年間の軌跡
[高等教育研究][大学改革] 吉田文先生

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吉田文「大学「教育」は改善したのか:30年間の軌跡」(『教育学研究』87巻2号、2020年)https://t.co/YhJAKHGcAU
"大学「教育」は改善したのか" 日本高等教育学会と大学教育学会の論文レビューを元に論述された内容には政策も順を追って触れられていた点が勉強になる…ありがたい… https://t.co/haynOiViPU
教育学研究第87巻第2号 https://t.co/FEt3vJDC1T 「大学『教育』は改善したのか 30年間の軌跡」 https://t.co/uzS9d6Y9zl

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