著者
近田 亮平
出版者
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
ラテンアメリカ・レポート (ISSN:09103317)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.24-33, 2019 (Released:2019-07-31)
参考文献数
16

本稿は、2019年に誕生したボルソナロ新政権の特徴や施策から、ブラジルの社会福祉が転換しつつある点について考察するものである。はじめに、おもに1990年代以降におけるブラジルの社会福祉の制度や政策の展開を概観し、1985年の民政移管後のブラジルでは1988年憲法を礎石として社会民主主義的な福祉レジームの構築が志向されてきた点を論じる。そして、右派・保守イデオロギー色が強いというボルソナロ政権の特徴、および、同政権がすでに実施した社会分野に関する施策や措置についてまとめ、ボルソナロ政権下のブラジルにおける福祉レジームが家族主義的なレジームに転換しつつあるとの見解を示す。

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アメリカも日本(当然アメリカの影響が強い)同様家族の価値を掲げる人たちが新自由主義的ならしいし、多分大陸系とアングロサクソン系で違うのではないかと。 https://t.co/JogikpqMNE ブラジルのボルソナロも家族を守るのではなくて家族に押しつけ型だそうです。 https://t.co/oHK9JLOkJP https://t.co/8Sekxp9dlm
さらに詳しい2人の比較が出てきたのでこれから読んでみる。 https://t.co/oHK9JLOkJP
@japgijastis https://t.co/22A4q7dVBm 確かに 「ルーラ政権が誕生するとブラジルを代表する貧困対策が定着していった」 「ボルソナロ政権は保険料納付期間のみによる年金受給を廃止し、受給最低年齢を設定し貧困高齢者の更なる困窮化を招く」 とありますね ボルは赤字が酷い年金制度を見直しただけでは?
[PDF] ボルソナロ新政権のブラジル 転換しつつあるブラジルの社会福祉~右派・保守イデオロギー色の強いボルソナロ政権 近田亮平(アジア経済研究所在サンパウロ海外調査員) / https://t.co/3AfCRDBKxI
転換しつつあるブラジルの社会福祉~右派・保守イデオロギー色の強いボルソナロ政権(アジア経済研究所)ボルソナロ政権下のブラジルにおける福祉レジームが家族主義的なレジームに転換しつつあるとの見解を示すhttps://t.co/IfWwZTKnqK

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