著者
松井 彩子
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.67-77, 2021-01-07 (Released:2021-01-07)
参考文献数
41

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下,SNS)において,一時的に多くのユーザーが話題にしている状態はバズや炎上と呼ばれ,注目を集めている状態がさらに別の人の注目を集めるという,正のフィードバックが働く。この背景には,影響力の強い発信者だけではなく,情報拡散者(Information Diffuser)や仮想的な存在(MVP: Mere Virtual Presence)と呼ばれる大多数の他者の存在があり,彼らがSNS上で「いいね」による態度表明や「シェア」による情報伝達を行うことで,その他のユーザーの消費者行動に影響を及ぼすと考えられる。本論の目的は,社会的影響研究の視点から,大多数の他者,特にSNS上の大多数の他者が,他のユーザーに影響を及ぼす現象のメカニズムについて既存研究を整理し,研究課題を提示することにある。具体的には,社会的影響の定量的な議論を可能にした社会的インパクト理論を,SNSの文脈において援用することの意義を検討し,先行研究において他者の存在が及ぼす影響の実証結果が一致しない原因を考察する。

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@kikuchi_8 以下、関連記事を貼ります 朝日新聞 防衛省、芸能人らインフルエンサー100人に接触計画 予算増狙い https://t.co/zzS0Zdfwv4 一橋大院松井彩子氏 SNS における他者の存在の影響 https://t.co/u4MQkle4Ey ロイター 防衛省、世論工作の研究に着手 https://t.co/923zDMeglc
@tomokiwa フォローをありがとうございます。ワキモトさんがどのように進められているのかまだ存じ上げないのですが、SNS上での議論の進展はとても興味深いトピックですね。いくつかの論考を発見したのでお知らせしたいと思います。 https://t.co/tGv6CfvfRi https://t.co/l4cVhliUqW https://t.co/YUWk2rKY9o
松井彩子,2021「SNSにおける他者の存在の影響」『マーケティングジャーナル』(40) https://t.co/ugw4HRUy3W
#マーケティングジャーナル 「SNSにおける他者の存在の影響」 松井彩子(一橋大学大学院 経営管理研究科) https://t.co/348cXLjeuO Vol.40 No.3(2021.01.07) MJ 2021 WINTER 159 *所属・肩書きは当時掲載されていたもの #マーケ学会 #いまマーケティングができること https://t.co/EtweE1GjBN
SNSにおける他者の存在の影響 - https://t.co/rUpP3zigKW
J-STAGE Articles - SNSにおける他者の存在の影響 https://t.co/jm54qmJbeU 新しい発見があった

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