著者
鳥海 不二夫
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.19-32, 2021-03-31 (Released:2021-03-31)
参考文献数
17

ネット上で大きな話題が生じた場合,現実社会にも影響を与えることも多い。例えば正の側面として「バズり」があり,負の側面として「炎上」がある。現代社会においては,マーケティングを考える上でネット上の社会現象を無視することはできない。一方で,ネット上での大規模な拡散事象が実社会の現象を反映していないこともある。すなわち,ネット世論と実際の世論との間に隔離が存在していることがある。そのためネット上で生じた現象を正しく理解するために,データから全体像を把握し,ネット上の現象が何なのかを正確に把握することが望まれる。本論文では検察庁法改正案を巡るツイッターデモを対象として,データを用いたバースト現象の詳細分析を行った。その結果,2%のアカウントが50%の投稿を行っていたことが分かり,一部のユーザによって拡散が水増しされた事実はあるものの,多様な人々によって支持されており,単なるノイジーマイノリティ現象でもなかったことが明らかとなった。本論文で紹介した分析は,炎上やバズりといったバースト現象においても応用可能であり,マーケティング分野における口コミの効果を分析する上で有用であると考えられる。

言及状況

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@gurigurizu 右派への偏りはTwitter自体も認めているという話 https://t.co/pRqPvYFZtz https://t.co/0qmDaV473Q
今どきは 江戸前は 三浦半島東から洲崎までらしいが これは船橋も江戸っ子という海ならば 「炎上<バースト>のお七」 の 二つ名候補 を めぐって の 戦いを 見たい気がする。 https://t.co/WUeO5Bc6Xu
_pdf https://t.co/41ba5GcInN
@honshoukai_ruka 調べたら色々ありました。 https://t.co/8pAkSN2t3e https://t.co/1aq99HtMFK https://t.co/OK2VBXWpJC 本当にさらっとしか読めてないけど、TwitterAPIとか機械学習の話も出てきて面白い( * ֦ơωơ֦)
特集論文 / 招待査読論文 バースト現象における拡散の定量分析 ― ツイッターデモはどう広がったか ― 鳥海 不二夫 J-STAGE Articles - バースト現象における拡散の定量分析 https://t.co/qDVGuL09Jg
#マーケティングジャーナル 「バースト現象における拡散の定量分析 ― ツイッターデモはどう広がったか ―」 鳥海不二夫(東京大学) https://t.co/BdNHQFt8WV Vol.40 No.4(2021.03.31) MJ 2021 SPRING 160 *所属・肩書きは当時掲載されていたもの #マーケ学会 https://t.co/VJOzt3181m
茂木氏の五輪反対ハッシュタグトレンド入りはノイジーマイノリティに依るもの(世論調査で五輪反対が多いのも同様と氏が解釈していると想定)説は本当に正しいのだろうか…? と、いうことで以下を読んでみる。 J-STAGE Articles - バースト現象における拡散の定量分析 https://t.co/bXLuwAAsqf
鳥海 不二夫 (2021)「バースト現象における拡散の定量分析 ― ツイッターデモはどう広がったか」『マーケティングジャーナル』40(4) https://t.co/iQaPf2zSXR "本論文では検察庁法改正案を巡るツイッターデモを対象として,データを用いたバースト現象の詳細分析を行った。
マーケティングジャーナルに論文が掲載されました.検察庁法改正案のツイッターデモの分析です. 学術論文になりづらかった分析が無事成仏してよかった・・・ 「バースト現象における拡散の定量分析― ツイッターデモはどう広がったか ―」 https://t.co/N5tj75HwLS

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