著者
織田 由美子
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングレビュー (ISSN:24350443)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.85-93, 2020-03-04 (Released:2020-03-04)
参考文献数
32

本稿の目的は,負のイメージを付与された消費様式が人々に受け入れられるようになるプロセスを脱スティグマ化として捉え,その際に創発される多様な意味間の関係性について明らかにすることである。理論枠組みとして,制度論における制度ロジックという概念を用いる。具体的には,2008年以降ブームとなった「婚活」の事例研究に基づき,多様なロジックの発展プロセスと,ロジック間の関係性について,過去29年間の新聞記事のテキストマイニングにより明確化する。市場創造に関するこれまでの研究において,企業のマーケティングは多様なロジックが創造される中で棲み分けを行ったり,差別化を行ったりすることが明らかにされた。これに対し,本研究は多様なロジックが補完し合うことで,大規模な普及につながる可能性について示唆する。

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J-STAGE Articles - 対立ロジックの協調による消費実践の脱スティグマ化 https://t.co/SiXbRR4Rog
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#マーケ論文1000本ノック 1本目 対立ロジックの協調による消費実践の脱スティグマ化― 「婚活」ブームを事例として ― https://t.co/Gj75uyQDCW

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