著者
筒井 淳也
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.35-46, 2019 (Released:2020-06-25)
参考文献数
24

統計的因果推論は計量分析の主流となっているが,計量社会学におけるその意味やインパクトについて体系的に論じた研究はいまだに少ない.本論文では,因果推論モデルを含む計量分析の手法について,異質性という概念を軸に整理し,その上で計量社会学が異質性に対して他の分野の手法とは異なったアプローチをとる傾向があることを示す.このことは,マルチレベル分析とも呼ばれる混合効果モデルの活用において明らかである.さらに,介入や切断を用いる因果推論アプローチと,要因間の関連性を強調する計量社会学的アプローチの違いを説明し,それが人々の概念連関を参照する社会学の特性の現れである,ということを論じる.

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「集団レベルの変数って…」で行き詰まったところに筒井先生の論文を見つけて、とてもおもしろそうな雰囲気は感じたんだけど、後半になるにつれて理解できなさがひどくなっていったので、ごめんなさいして最後まで読むのは諦めた。 https://t.co/Oi0lAGJqU2
筒井先生の原稿とか読むと、解析における視座として、Mの因果効果への言及で終わるんじゃなくてXまで視野に入れてこその社会学、というかんじなんだろうなと思っている次第 J-STAGE Articles - 計量社会学と因果推論: https://t.co/D1vZWukVbt
「…関連する要素(『他の条件』)をすべて剥ぎ取ってしまうと,もはや私たちは学歴という概念について理解することが難しくなる.というのは,パールの語彙を使うと,ある選択を介入として捉えるということは,因果ダイアグラムにおける『切除』を意味しているからだ」 https://t.co/PFAydZRi2G
(計量)社会学において回帰分析が多用される意味については以前から筒井先生が議論されていますね。2019年の論文では因果推論にも言及されています。 J-STAGE Articles - 計量社会学と因果推論: https://t.co/TDkHm3g2Vt
「因果推論モデルを含む計量分析の手法について,異質性という概念を軸に整理し,その上で計量社会学が異質性に対して他の分野の手法とは異なったアプローチをとる傾向があることを示す」 筒井淳也, 計量社会学と因果推論, 理論と方法, 2019, 34 巻, 1 号, p. 35-46 https://t.co/g7J5PRsSzw

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