著者
岡田 涼 小塩 真司 茂垣 まどか 脇田 貴文 並川 努
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.49-60, 2015-07-31 (Released:2015-08-07)
参考文献数
44
被引用文献数
10 5

本研究では,メタ分析によって日本人の自尊感情の性差を検討した。また,性差の程度に影響を与える調整変数として,年齢段階,調査年,翻訳種の効果を検討した。包括的なレビューを通して,Rosenberg Self-Esteem Scaleを用いて日本人の男女ごとの自尊感情を測定している研究を検索した。検索の結果,1982年から2013年に発表された50研究を収集した。収集された研究をもとに効果量を推定したところ,その値はg=.17 (Hedgesのg)であり,女性よりもわずかに男性の方が高かった。また,調整変数については,年齢段階と調査年によって,自尊感情の性差の程度が異なっていた。本研究の知見は,日本人における自尊感情の性差について論じるための実証的な基盤となり得るものである。

言及状況

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日本人における自尊感情の性差に関するメタ分析 https://t.co/Q1GEIghYEe
「男性が自分自身では自尊感情を供給できない」という有名人が語った”素人理論”がそのまま事実のように駆け巡るのがツイッター。 ちなみに自尊感情の性差を検討した論文では「自尊感情はわずかに女性よりも男性の方が高いことが示された」という結果。 https://t.co/HinnPqcyG3 https://t.co/RSnRt2ALyc
ためになるねぇ https://t.co/lGNMoSNojI
日本人の自尊感情の男女差が年々小さくなってきたという論文を出したことがあるのですが(https://t.co/7BbcxoZMlR)、男女平等では「ない」国ほど自尊感情や性格の男女差が小さいという報告がある。 https://t.co/poQxVFbolK
同じ号にこちらも掲載されています。日本人の自尊感情の男女差がだんだんなくなってきている可能性を示す論文です。 日本人における自尊感情の性差に関するメタ分析 http://t.co/Wsiv8Jm6l0
岡田 涼, 小塩 真司, 茂垣 まどか, 脇田 貴文, 並川 努 (2015).「日本人における自尊感情の性差に関するメタ分析」パーソナリティ研究 Vol. 24 No. 1 p. 49-60 https://t.co/hebfTeyArO

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