著者
米元 佑太 京極 真
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.483-487, 2015 (Released:2015-07-07)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

〔目的〕呼吸リハビリテーション(呼吸リハ)において信念対立が生じた慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者への介入に信念対立解明アプローチ(DAB)を導入した事例を報告し,その意義と課題を検討すること.〔対象〕COPD増悪による廃用症候群と診断された79歳男性であった.〔方法〕呼吸リハによって身体機能は改善したものの,身体活動量には変化が見受けられなかった.離床を促すことで信念対立が生じたためDABを導入した.〔結果〕DAB導入翌日から,対象者は自ら時間を決め離床を行うようになり,その習慣は退院まで続いた.〔結語〕呼吸リハへDABを導入することが有用である可能性がある.

言及状況

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https://t.co/wJIIMNSdp9 とても今さらなのですが、学生さんに信念対立の説明をする時にはこの論文を重宝させていただいています。 非常にわかりやすく、実際に直面しやすい問題でもあるので。 (#信念対立 で検索するとすぐヒットするのでXに載せても問題ないですよね…)
こういうの臨床上何気なくやってたり、諦めてたり色々やと思うから意識的に行うのは大事な気がする。 https://t.co/3liugDjRty
載せとこ(エビデンスレベルは皆無だけれど、個人的には重要やで)。COPD患者さんへの運動指導のせいで治療関係が悪くなって大変やったけど、ちゃんとやったら少しはエエ感じやったで、って報告です。はよ他の論文も書かないと。https://t.co/ZDq2VIABbM

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