著者
畠山 真一
出版者
学校法人 尚絅学園 尚絅大学研究紀要編集部会
雑誌
尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編 (ISSN:21875235)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.15-30, 2018 (Released:2018-07-11)
参考文献数
14

本研究は, リアリティ水準と多レイヤー性という観点から, 現実世界と結びついているアニメーション作品を分析し, ロトスコープを使用する作品が持つ「不気味さ」が何に起因するかを明らかにすることを目的としている。Lamarre (2009) が述べるように, アニメーション作品は多数のレイヤーを重ね合わせて虚構世界を創りだすという特質 (多レイヤー性) を持っている。この特質によって, アニメーション作品はそれぞれのレイヤーにおいて異なったリアリティ水準を設定することが可能となっている。本研究では, 多レイヤー性とリアリティ水準という2つの理論的装置がアニメーション作品を分析する際に極めて大きな役割を果たすことを示す。

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「この実際に表出される運動の時間的分解能と、図像のリアリティ水準に対して必要な運動の 時間的分解能の差が、違和感を生み出していると考えられる。」 https://t.co/m9SHRZl2Zh
『アニメーション作品におけるリアリティ水準と「不気味の谷」』、面白い論文だった。キャラクター図像のリアリティ水準と、ロトスコープの運動のリアリティ水準の齟齬から『スキャナー・ダークリー』の不気味さが生まれているのでは?という話。 https://t.co/WayHmplvNX
PDFあり。 畠山真一「アニメーション作品におけるリアリティ水準と「不気味の谷」」 尚絅大学研究紀要 A.人文・社会科学編 2018年50巻 https://t.co/vU8zv57bIP
論文は、ちらちら見るよね~。 https://t.co/MI4Rtjyj0t とか、 https://t.co/08DFW7ABIM とか、 https://t.co/cq7xjDQc7y とか。

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