著者
久保 拓弥
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.187-196, 2009-07-31 (Released:2017-04-20)
参考文献数
19
被引用文献数
6

観測データの背後にある生態学的なプロセスを特定するときに、データの空間構造に由来する空間的自己相関(空間相関)のある「場所差」はとりあつかいの難しい「ノイズ」である。空間相関のある「場所差」はrandom effectsとして統計モデルの中で表現するのがよい。近年よく使われているGLMMなど簡単な階層ベイズモデルでは空間相関のあるrandom effectsをうまくあつかえない。そこで空間相関をうまく表現できるintrinsic Gaussian CAR modelの概要を説明し、単純化した架空データから得られる推定結果を示す。また階層ベイズモデルが威力を発揮する、欠測のある観測データが与えられた状況での推定結果も示した。

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https://t.co/CUDujOalbe 古のWinBUGSからPyMC5に移植しただけ。 https://t.co/mV8GNSGvuu
@lisamayu0317 階層ベイズ難しいですねえ。 入門書でもMCMCの次に説明が来る。 ちょい昔なら”サルでもわかる”ナントカがけっこうあったが「サルでもわかる階層ベイズ」というのはそうそう見つからない。 この久保先生の説明はわかりやすいと評判ではありますが https://t.co/kM85sBLFMI 10ページもあるのか
生態学の大学院生に質問されて,自分の書いた解説記事を発見したのですが…これって 10 年前のか!なんだか,10 年間のあいだ,何もしてなかったような気がしてきた.われながら,ひどい... https://t.co/eofKLFxCKY https://t.co/NX64zejuZW

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