著者
山下 麗 田中 厚資 高田 秀重
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.51-68, 2016 (Released:2016-06-01)
参考文献数
104
被引用文献数
5

プラスチックの生産量は増加傾向にある一方で、廃棄量も増加しており、適切に処理されないものは最終的に海洋へと流出していく。プラスチックは難分解性であるため長期間にわたって海洋中に存在し、鯨類やウミガメ類など様々な海洋生物に摂食されている。特に、海鳥類では高頻度のプラスチック摂食が確認されている。プラスチック摂食による影響は、物理的な摂食阻害とプラスチック由来の化学物質が体内へ移行して起こる毒性の2 つが考えられる。近年、プラスチックに吸着するポリ塩化ビフェニル(PCBs)と難燃剤として添加されているポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDEs)がプラスチック摂食によって外洋性海鳥の体内に移行する証拠が出された。また、動物プランクトンなどの低次栄養段階の生物にもマイクロプラスチックと呼ばれる微小なプラスチックと化学物質が取り込まれていることが報告され始め、海洋生態系全体に汚染が広がっていることが明らかになってきた。このようにプラスチックが汚染物質のキャリヤーとしてふるまうことから、海洋生物のプラスチック摂食が生態系内での新たな汚染物質の暴露ルートとな。 今後、海洋へのプラスチック流出量の増加に伴って海洋生物への汚染物質の負荷量が大きくなり、海洋生態系全体へ脅威が増すと考えられる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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既に魚を含む様々な自然の海の生き物から、マイクロプラスチック(MP)は検出されています。下記資料のP54~57をご覧ください(↓)。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/seitai/66/1/66_51/_pdf この資料の発表(2016年)後も新しい報告が出ていますので、今、リストを作れば更に膨大なものになるでしょう。 ただこれ ...
ウソかマコトは、以下のURLなどをご覧いただいてご判断頂けれは良いかと思います。 https://www.youtube.com/watch?time_continue=233&v=uizJaBHyZ-8 https://www.youtube.com/watch?time_continue=202&v=ozBE-ZPw18c http://www.ecozzeria. ...

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https://t.co/JQPV4yVeUr リンク貼るならこっちの方が良いかも、PDFで読めるし
近頃、ホットなマイクロプラスチックですが、その環境中の挙動と影響についての概要はこちら(https://t.co/nJzsBDGAcB)。生物影響について掘ってみたい人はこちら(https://t.co/8zypzCfFQH)。
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