著者
安藤 史江 杉原 浩志
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.5-20, 2011-03-20 (Released:2022-08-20)
参考文献数
32
被引用文献数
1

本稿では,半ばブラック・ボックス化しているトップ主導の組織アンラーニング実現のメカニズムを,社会福祉法人X会の詳細な事例分析を通じて考察した.その結果,X会の組織アンラーニングは,棄却対象の点でも棄却を行った当事者の点でも,段階的に進行したと解釈された.この段階性は,直接の上位層の棄却レベルが下位層のそれを下回るという形で存在するギャップに組織成員が何度も直面し,その都度それを解消することで生じていた.

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読んでる https://t.co/Y2vpvCb8Th
組織はどのようにアンラーニングするのか? ──社会福祉法人X会にみる,段階的な組織アンラーニング── 安藤先生の論文がとても面白い。社会福祉法人X会が大規模なアンラーニングに挑戦した例。こんな改革ある!?あるある過ぎる組織構造でかなりの血が流れた予感・・・ https://t.co/tqKG3LZbMg https://t.co/Uwfo8WNi7R
@rintarock1980 ゆうべdigってて気になった論文これです。 安藤他2011 https://t.co/K3xchmkQoP 中原2014 https://t.co/ZMETWty2Pw この辺を見てて、あと、通俗的なビジネス書の形で出ている書籍などでの「内省・リフレクション」と「アンラーニング」の用いられ方を見て、今の文化庁研修も総じてNPM的ではあるなと。

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