著者
佐藤 郁哉
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.20-29, 2019-06-20 (Released:2019-10-30)
参考文献数
32

研究論文の質という問題について英国の研究評価事業を「反面教師」的な事例として検討していく.研究の質を論文の掲載誌の格付けと同一視するような風潮は,世界大学ランキングへの関心の高まりや研究業績に基づく各種補助金の傾斜配分政策などにともなって,日本でも近年傾向としてあらわれている.本稿ではこのような「論文掲載至上主義」的な傾向が,学術研究の劣化をもたらすだけでなく次代の研究者を育成するシステムの基盤をも掘り崩してしまう可能性について指摘する.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 7 posts, 9 favorites)

佐藤郁哉「誰にとっての質? 何のための卓越性?:論文掲載をめぐるゲームとゲーミングの構造」 https://t.co/N313JdDYcf
佐藤郁哉「誰にとっての質? 何のための卓越性?:論文掲載をめぐるゲームとゲーミングの構造」 https://t.co/N313JdDYcf
佐藤郁哉「誰にとっての質? 何のための卓越性?:論文掲載をめぐるゲームとゲーミングの構造」 https://t.co/N313JdEw1N
佐藤郁哉「誰にとっての質? 何のための卓越性?:論文掲載をめぐるゲームとゲーミングの構造」 https://t.co/N313JdDYcf
佐藤郁哉「誰にとっての質? 何のための卓越性?:論文掲載をめぐるゲームとゲーミングの構造」 https://t.co/N313JdEw1N

収集済み URL リスト