著者
板垣 博
出版者
The Malacological Society of Japan
雑誌
貝類学雑誌 (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.169-_180-3_, 1965-12-30 (Released:2018-01-31)

マメタニシの殻形は雌雄によって差はないが雄のものがやや細長である.歯舌の1列は中歯(1コ), 側歯(2コ), 内縁歯(2コ), 外縁歯(2コ)からなり, それぞれの歯の小鉤には個体差がある.胃は2部からなり, 前部の方が広くて中央に胃楯があり, 後部には晶体と晶体嚢がある.陰茎には鞭状体があるが, その作用は不明である.陰茎基部の皮下には長い盲管があり, その開口は鞭状体の先端にある.この盲管内に白色粘液を含み, その中に円形と洋なし状の細胞がある.陰門は産卵門とは遠く離れ, 陰門は外套腔の奥に, 産卵門は肛門の少し後方に開く.中枢神経系は9神経節, 足神経系は2神経節からなる.血管は発達が悪いが, 血とうはよく発達している.排出孔は直接に外套腔の奥に開き, 尿管はない.

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