著者
金光 義弘
出版者
川崎医療福祉大学
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.11-18, 1997

本論文では実験已・理学者のM.EP.Seligmanによって提唱された学習性無力感(LearnedHelplessness)理論に関する再考察をし, 今後の適用性についての展望を試みる.主なトピックは4点で, 以下の通りである.(1)学習性無力感理論の実験 : 的検証.(2)学習性無力感理論の理論的背景の再検討.(3)学習性無力感理論の意義についての考察.(4)学習性無力感理論の適用可能性の吟味.本論ではLearnedHelplessnessの概念および理論の重要性を認識したうえで, 学習性無力感現象が生起するための三つの必要条件を指摘する.その第1条件は, 生活体が回避不可能な嫌悪刺激を与えられて, 無力感(helplessness)を知覚する状況であること.第2の条件は, 生活体が行動と結果の間の非随伴性(noncontingency)の認知を獲得する過程があること.第3の条件は, 統制不能性(uncontrollability)の期待によって動機づけレベルが低下すること, である.最後に, 学習性無力感の原形(オリジナル学習性無力感)理論こそ, 人間の精神的および行動的異常の問題に対する適用において, 妥当性と有効性が認められることを主張する.

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Learned Helplessness理論の再考と展望 "自らの行動によって嫌悪的な結果を除去もしくは回避できないことの学習に基づく無力感(何をやっても無駄であるという感覚)に起因する心的外傷" https://t.co/hWsSLdNxd6
やる気のなさって、実は「学習された」ものである場合もあるんだよね。しかも伝染する。だから「勉強ダリー」とか言っている友達といると「あ、私も無理だ」と思うようになる。 だから、オンラインでもリアルでもいいから、モチベーションの高い友人と勉強しよう。 https://t.co/gjnjiAkhIO
@Matsumatsunyan 単純な話、「無力感」を学習してしまったのなら、「可能性」を学習させることで改善できたりするようです。 このような状況は20年ほどかけた可能性の研究でも有効とされており、成功体験の積み重ね、承認欲求、目標の細分化などで対処できるようになっていくようです。 https://t.co/MwLlLsyAMK
SeligmanのFlourishについて一点.Seligmanは学習性無力感(Learned Helplessness)の発見者の一人で,それを臨床心理学に当てはめ,対処を考えていった.川崎医療福祉大学の金光先生のすばらしい解説を https://t.co/FcU7XoZtIF

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