著者
権丈 善一
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.33-59, 2000-10

経済学のなかで,消費者需要の神聖不可侵性は,先験的公準-論理体系の基本的な前提として措定せざるを得ない証明不可能な先験的な命題-として取り扱われる。ところが,この消費者需要の神聖不可侵性という経済学上の約束事に対して,ガルブレイスは『ゆたかな社会』のなかで異議を唱えた。この本のなかで彼は,消費者の欲求は,自立的に決定されるものではなく,依存効果によって創られるもの-すなわち,生産の過程で,生産者による宣伝や消費者相互間の見栄の張り合いに依存して創られるもの-という論点を用いた。そしてガルブレイスは,依存効

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[検索してみた][併せて読みたい] ”消費者の欲求は,自立的に決定されるものではなく生産の過程で,生産者による宣伝や消費者相互間の見栄の張り合いに依存して創られる-という論点”
三田商学研究 Vol.43, No.4(20001025) pp. 33-59 権丈 善一

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@uncorrelated 医師誘発需要を連想しましたが意味が多少異なるかもです https://t.co/tIoYjJFwPz
権丈善一(2000)制度派経済学としての医療経済学 ガルブレイスの依存効 果と医師誘発需要仮説の類似性 http://t.co/5ghZqOC3wM
権丈善一(2000)制度派経済学としての医療経済学 ガルブレイスの依存効 果と医師誘発需要仮説の類似性 http://t.co/5ghZqOC3wM

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