著者
小松崎 彰 斎藤 茂 行田 弘一 大平 孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.381-390, 2002-03-01
参考文献数
14
被引用文献数
20

エスパアンテナは,装荷された可変リアクタのリアクタンスを変化させることで指向性を制御できるアレーアンテナである.このリアクタンス最適化に対して,ハミルトン力学に基礎をおく高次元アルゴリズムを適用する.この手法は,未知変数(リアクタンス)を質点座標に対応させ,コスト関数をポテンシャルエネルギーに対応させた等価的な力学系を考え,質点の軌跡を追跡することによって最適解を求める手法である.コスト関数の局所的形状を用いず,質点が解領域へ移動しやすくなるという自律的運動の性質を利用するため,局所解にとらわれないという特徴をもつ.指定した方位角の利得を最大にするという目的を設定し,4変数(5素子)及び8変数(9素子)の計算例を示す.従来のモンテカルロ法のようなランダム探索と比較して,4変数においては同等の最大利得9.1dBi±0.5dBが得られる最適リアクタンスを1/5の更新回数で見つけることができ,8変数においては0.2dB高い最大利得10.5dBi土0.2dBが得られる最適リアクタンスを1/10の更新回数で見つけることができる.リアクタンス更新1回に要する計算時間はどちらの方法でも電磁界計算1回の計算時間と同等であるため,速さの比較においても4変数において5倍,8変数において10倍である.

言及状況

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こんな論文どうですか? 高次元アルゴリズムによるエスパアンテナのリアクタンス最適化 : ハミルトン力学に基づく手法によるアンテナ設計(小松崎 彰ほか),2002 http://t.co/RpWQ4ytMME
こんな論文どうですか? 高次元アルゴリズムによるエスパアンテナのリアクタンス最適化 : ハミルトン力学に基づく手法によるアンテナ設計(小松崎 彰ほか),2002 http://id.CiNii.jp/NV5zL
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こんな論文どうですか? 高次元アルゴリズムによるエスパアンテナのリアクタンス最適化 : ハミルトン力学に基づく手法によるアンテナ設計,2002 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003182573 エスパアンテナは,装荷された可変リアクタのリアクタンスを変化

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