著者
榎本 美香 石崎 雅人 小磯 花絵 伝 康晴 水上 悦雄 矢野 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.445, pp.45-50, 2004-11-11
参考文献数
10
被引用文献数
1

本稿では,会話相互行為の実証的な分析にふさわしい単位について考察するために,これまでに提案されているいくつかの単位間の比較を行う.比較する分析単位として間休止単位・韻律単位・節単位・スラッシュ単位・ターン構成単位を取り上げる.まず,各単位の判定基準に基づき,共通データ(3人会話)の単位区切りを行う.次に,ターン構成単位を軸としてその他の単位との境界の一致傾向を調べる.また,数量化II類を用いてターン構成単位の境界の有無をその他の単位から予測するモデルを構成し,ターン構成単位へのそれぞれの単位の影響について検討する.分析の結果,ターン構成単位との一致が強いのは節単位・スラッシュ単位であり,予測モデルに大きな影響を与えるのは節単位と一部の韻律単位であることを示す.

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