著者
武井 泰 糠信 憲明 横山 久美 石井 美里 築地 真実 石田 裕 田爪 正氣
出版者
東海大学
雑誌
東海大学健康科学部紀要 (ISSN:13474162)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.33-36, 2006

スクラブ法(マイルドハンドソープS[○!R]、液体ミューズ[○!R])、ラビング法(ウエルパス[○!R]、サラヤンジェルSH[○!R])、スワブ法(サニコットデズインP[○!R]、30%アルコール綿)の3種類による手洗い方法によって、手袋装着後の手指付着細菌に対する各種洗剤・消毒剤の抗菌効果を経時的に検討した。1.スクラブ法:マイルドハンドソープS[○!R]は洗浄作用のみで、液体ミューズ[○!R]は弱い抗菌効果および持続性が認められた。2.ラビング法:ウエルパス[○!R]、サラヤンジェルSH[○!R]ともに強い抗菌効果および持続性を示したが、サラヤンジェルSH[○!R]の抗菌効果はウエルパス[○!R]よりも若干劣っていた。3.スワブ法:30%アルコール綿は洗浄作用のみで、サニコットデズインP[○!R]は強い抗菌効果および持続性を示した。これらの結果より、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロパノール添加エタノール含有の製剤では手袋装着3時間後まで抗菌効果が持続していることが判明した。

言及状況

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消毒剤使用直後の消毒効果自体は、ウエルパスと消毒用エタノールとの間に大差はないと思います。しかし、ウエルパスには塩化べルザルコニウム(逆性せっけん)が配合されていますので、持続的な効果では大きな差が出てきます。エタノールだけでは、すぐ揮発してしまいますので、持続効果は期待できません。ウエルパスの消毒効果に関しては、以下の論文に記載されています。 石渡渚. 他:速乾性擦式消毒剤の消毒効果および日常 ...

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