著者
多田 昌裕 瀬川 誠 岡田 昌也 蓮花 一己 小暮 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.263, pp.1-6, 2008-10-16
被引用文献数
4

本稿では事故多発地点など,通行の際に十分な注意を要する場所(要注意地点)における運転者の行動を自動評価するシステムを提案する.提案システムは,無線ジャイロセンサ情報とGPS情報とを併用することで,運転者が要注意地点において十分な事故予防動作をしているかを自動的に判定する.もし運転者の行動に予防安全の観点からみて改善すべき点がある場合には,その旨を走行後に提示し,運転の改善を促す.筆者らは,タクシー運転手を対象とした公道上での実車実験を実施し,提案システムによる運転技能の自動評価結果が,指導員による評価結果と80%以上の精度で一致することを確認した.筆者らは,さらに次のステップとして,提案システムをタクシー運転手再教育講習の現場に導入する実証実験を,2008年4月から実施している.この実証実験からは,受講者が自らの運転を客観的に把握するためのツールとしても,提案システムが有効であることを示唆する結果が得られている.

言及状況

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こんな論文どうですか? 装着型センサを用いた運転技能自動評価システムの開発と講習現場への導入の試み(一般セッション,システム・制御のためのパターン認識・メディア理解)(多田 昌裕ほか),2008 https://t.co/diDB9keFkR

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