著者
多田 昌裕 瀬川 誠 岡田 昌也 蓮花 一己 小暮 潔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.263, pp.1-6, 2008-10-16
被引用文献数
4

本稿では事故多発地点など,通行の際に十分な注意を要する場所(要注意地点)における運転者の行動を自動評価するシステムを提案する.提案システムは,無線ジャイロセンサ情報とGPS情報とを併用することで,運転者が要注意地点において十分な事故予防動作をしているかを自動的に判定する.もし運転者の行動に予防安全の観点からみて改善すべき点がある場合には,その旨を走行後に提示し,運転の改善を促す.筆者らは,タクシー運転手を対象とした公道上での実車実験を実施し,提案システムによる運転技能の自動評価結果が,指導員による評価結果と80%以上の精度で一致することを確認した.筆者らは,さらに次のステップとして,提案システムをタクシー運転手再教育講習の現場に導入する実証実験を,2008年4月から実施している.この実証実験からは,受講者が自らの運転を客観的に把握するためのツールとしても,提案システムが有効であることを示唆する結果が得られている.
著者
白澤 文吾 藤宮 龍也 松井 邦彦 瀬川 誠
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.143-146, 2014-05-01 (Released:2014-07-11)
参考文献数
6

山口大学医学部医学科では,二年前より臨床実習用のログブックを導入し,学生と教員に活用を促してきた.その目的として,学生にログブックの記録を振り返ってもらい成長の記録として役立てて欲しい事,また多忙な教員が短い実習期間の中で効率よく学生を指導するため,学生自身の学習意欲を高めさせることといった効果を期待していた.今回,ログブックの活用状況に関するアンケート調査を,臨床実習学生と全診療科臨床実習担当教員に実施した.調査の結果から,学生,教員ともにログブックが臨床実習の場に浸透しているとは言いがたい現状だった.しかしながら,本来のログブックの目的である「復習や振り返りに役立った」が学生からの自由記述回答で最も多かった.また,学生からの改善策として「診療科毎のログブックの扱いに対する温度差が大きく,全体での統一した活用法を決めて欲しい」との回答が最も多く,早急な改善が必要であると思われた.今後,臨床実習の充実に向けて,ログブックの改訂を行いながら,学生と教員の双方にログブックの有用性を理解してもらい,活用を積極的に働きかけることが必要であると考えられた.
著者
瀬川 誠司
巻号頁・発行日
2012

Thesis (Ph. D. in Medical Sciences)--University of Tsukuba, (A), no. 6228, 2012.3.23