著者
富田 英司 水上 悦雄 森本 郁代 大塚 裕子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.431-440, 2010
被引用文献数
1

本研究は,6名程度のグループにおいて第三者の援助なしに自ら話し合いを進めるスキルである「自律的対話能力」の獲得を促進する要因として,議論への参加順序およびグループサイズの効果を検討した.議論活動の評価は参加者の自己評定値によって行った.評価は「誠実な参加態度」「対等な関係性」「議論の活発さ」「意見の多様さ」「議論の深まり」「議論の管理」「議論の積み上げ」の7観点で行われた.参加者は大学生89名であった.分析の結果,議論の活発さを促進するためには,他のグループが議論する様子を観察した後で議論に参加させ,グループサイズを6名で一定にしておく,あるいは徐々に増加させることが有効であることが示唆された.議論の管理能力を促進するには,徐々にグループサイズを大きくしていくことが有効であることが示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

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議論の活発さの促進には、他グループの議論を観察後に議論させることを、議論管理能力促進には、徐々にグループサイズを大きくすることが有効。CiNii 論文 -  大学生の対話力の自発的成長を促す学習環境の探索 http://t.co/RmfgvRUW #CiNii
評価指標は「誠実な参加態度」「対等な関係性」「議論の活発さ」「意見の多様さ」「議論の深まり」「議論の管理」「議論の積み上げ」>富田他(2010)大学生の対話力の自発的成長を促す学習環境の探索(PDF) : http://t.co/CnfJbgev

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