著者
山中 千恵
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要. 人間学部篇 (ISSN:21853355)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.69-77, 2011-12-30

近年,マンガやアニメなどのポピュラー文化を博物館,美術館,図書館などの文化施設におさめ,その集客力をもって地域活性化を図ろうとする動きがすくなくない.だが,これらの施設は,なにをもって「成功」したとみなせるのだろうか.今後こうした施設の設立を検討している人々は,何を目指し,先行の施設を参照すべきなのか.本稿では,こうした問題意識に基づき,韓国において設立されたマンガ関連施設「韓国漫画映像振興院」(富川市)を事例としてとりあげ検討する.当該施設がいかなる政策的背景のもと設立されたのかを概観し,それがマンガの雑種性や多様性を引き出すというよりは,「近代的なミュージアム」の思想にのっとって運営されていることを指摘する.

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メモ<CiNii 論文 - 〈マンガ文化〉を資源とするミュージアムの設立と文化政策 : 韓国漫画映像振興院の事例から http://t.co/738wq1Kp8a http://t.co/bRiAciWkpf
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