著者
松竹 貴大 夏原 隆之 田部井 祐介 中山 雅雄 浅井 武
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.111_1-111_1, 2016

<p> 本研究では、熟練したサッカー選手の状況判断時における脳内情報処理の特性を明らかにする事を目的に、競技レベルの異なる大学生サッカー選手26名(Expert群:13名、Sub Expert群: 13名)を対象に実際のプレー状況を想定した選択反応課題(3vs1パス回し課題、4vs2パス回し課題)における事象関連電位(event related potential:ERP)、筋電図反応時間(electromyography reaction time:EMGRT)及び反応時間(Reaction Time:RT)の測定を行った。結果、EMGRT、RTではExpert群がSub Expert群より有意に短かった。ERPにおいてはP300潜時、振幅ともに有意差は認められなかった。状況判断におけるExpert群とSub-Expert群の大きな違いは、正確に速く運動を実行できる(出力できる)ことであった。これらのことから、熟練したサッカー選手は状況判断を行い、プレーを実行する際「どのような状況か」という評価よりも、「何をすべきか」という反応・運動の処理が、より先行して賦活していることが示唆された。</p>

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