著者
Hiramine Yutaka ヒラミネ ユタカ 平峰 豊
出版者
Springer
雑誌
Designs, Codes and Cryptography (ISSN:09251022)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.21-33, 2010-07
被引用文献数
2

It is well known that there exists a transversal design TD_λ[k; u] admitting a class regular automorphism group U if and only if there exists a generalized Hadamard matrix GH(u, λ) over U. Note that in this case the resulting transversal design is symmetric by Jungnickel's result. In this article we define a modified generalized Hadamard matrix and show that transversal designs which are not necessarily symmetric can be constructed from these under a modified condition similar to class regularity even if it admits no class regular automorphism group.
著者
高橋 達明 ラミレス・カセレス・ギジェルモ・オラシオ 勅使河原 可海
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.122, pp.43-48, 2005-12-09
被引用文献数
1 1

近年,企業の抱える情報資産を守るために多くの企業がセキュリティポリシ策定などの情報セキュリティ対策がとられている.セキュリティポリシを策定するのに手助けとなるのが情報セキュリティマネジメントの実践のための国際標準ISO/IEC 17799である.ISO/IEC 17799に基づいた情報セキュリティポリシを策定するには,ISO/IEC 17799自体の分類が不適切であり複雑な構造になっているため必要な管理策を選択することが困難である.そこで,本研究ではISO/IEC 17799の「参照」という記述に着目し,その概念を用いて管理策の相互関係を明確化するため,Native XML Databaseを用いた構造化に関する検討を行った.その結果,情報セキュリティポリシ策定時に管理項目を選択するために必要となる管理項目が分り,重要となる管理項目が明確になった.Recently, in order to protect the information property, many enterprises are using information security policies including security policy making. An international standard for information security management, ISO/IEC 17799 "Code of practice for information security management" is helpful for those who make security policies. Regarding the information security policies based on ISO/IEC 17799, since ISO/IEC 17799 is not well classified into domains, objectives and controls and the structure is complicated, it is difficult to select necessary management controls. In this research, we intend to structure ISO/IEC 17799 to clarify the interrelation of domains, objectives and controls, paying attention to the descriptions "See" of ISO/IEC 17799, by making use of Native XML Database. As the result, in order to make the information security policies, necessary controls to be selected are recognized, and the important controls are clarified.
著者
若松由佳子/川原瑞代/渡辺久美/島内千恵子/菅沼ひろ子/串間秀子 ワカマツユカコ/カワハラミズヨ/ワタナベクミ/シマウチチエコ/スガヌマヒロコ/クシマヒデコ WAKAMASTUYukako/KAWAHARAMizuyo/WATANABEKumi/SHIMAUCHIChieko/SUGANUMAHiroko/KUSHIMAHideko
雑誌
宮崎県立看護大学研究紀要 = Journal of Miyazaki Prefectural Nursing University
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.92-97, 2000-12

近年の児の栄養方法の推移をみると母乳栄養の割合が上昇してきているが, 半数以上は哺乳びんを用いる育児が行われている。そこで, 今回哺乳びんの消毒方法がどのように行われているかを明らかにすることを目的に調査を行った。すなわち, 乳児を養育している母親108名を対象として, 哺乳びんの消毒方法の実施の実態とそれらに対する認識について調査した。その結果, 生後1ヶ月の時点での哺乳びん使用者は55名で, 哺乳びんの消毒方法は, 「次亜塩素酸ナトリウムでの消毒」が25名, 「煮沸消毒」が22名, 次いで「電子レンジでの消毒」が9名であった。消毒方法を選択するのに影響を受けた情報源では「テレビ・新聞等の広告」と「出産した施設での専門家の指導」が同数の14名, 次いで「家族」が13名でほぼ同数程度と多く, その他には「育児書」や「雑誌」などが情報源になっていた。消毒方法別にみると, 次亜塩素酸ナトリウム消毒実施者は, 「テレビ・新聞などの広告」が多く, 煮沸消毒実施者は, 「出産した施設での指導」が多かった。消毒方法についての認識は, 「清潔なものを使いたい」という人が多い一方で, 「手間がかかる」「いつまで必要か」「このような消毒や洗浄で子どもに安全か疑問」などの疑問も同時にみられた。更に, 哺乳びんの消毒を必要と考える期間についても, 6ヶ月から12ヶ月と答えた人が約60%を占めたが, 6ヶ月以下もみられ一定していなかった。これらの結果から, 哺乳びんの消毒については, 方法の選択や実施法やその時期に戸惑いがみられることがわかった。従って, 乳児の免疫学的及び, 細菌学的特徴も考慮に入れた消毒方法についての検討と情報提供が必要であり, 母親と指導する側の認識についても考慮しながら, 有効な保健指導を行う必要があることが示唆された。
著者
ラミレス ギジェルモ 勅使河原 可海
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.196, pp.131-138, 2003-07-11

ホームユーザの情報セキュリティとは、送信中のデータ、保存されているデータおよび通信サービスの提供の可用性・完全性・機密性を損なう全ての事故や意図的な行為を、国際標準で定義された評価保障レベル(EAL)を満たすように守るための情報システムの能力のようなものとして理解されている。本研究では、ホームユーザの情報システム環境のための基本的なセキュリティの問題を理解するために、国際標準ISO 15408等に基づくホームユーザのためのプロテクション・プロファイルを提案する。ある環境における脅威を明確にすることは、各々の情報システム環境のための正しいセキュリティポリシーを作成するために必要である。ホームユーザのプロテクション・プロファイルを作成するために、本研究では100人の日本とアルゼンチンのホームユーザを対象としてアンケート調査を行い、そのデータを基にプロテクション・プロファイルを考えた。また、本研究では、情報システムの最も共通な脅威の詳細を表示し、国際標準に基づく情報システム環境の脅威を識別し、ホームユーザの環境に応じた適切なセキュリティ方針を選択出来る知識ベースを構築する。