著者
七澤 朱音
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は,教育実習前の大学における効果的なカリキュラムを検討・実践するとともに,一貫性のある大学と実習校との指導体制を検討することを目的とした.大学のマイクロティーチングでは,教師役学生の指導言が,複合状態から短文に整理される様子や相互作用行動の向上が見られ,説明における"質問機会の提供"と"明確な課題提供"が有意に向上した.教育実習簿と指導教官の指導内容の分析からは,実習生が「教材研究」「技能下位生徒への適切な相互作用」に課題を残すことが明らかになった.
著者
岡部 裕美 冨田 久枝 七澤 朱音
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.191-198, 2017-12

[要約] 今の科目横断形になった「音楽表現」と「身体表現」の指導内容を2008年までさかのぼり,教師の指導内容や学生の学びを公演終了後の受講生の記述内容をもとに質的分析(Text Analytics)を行った。その結果,受講生達が試行錯誤や失敗,成功した実体験を元に多くを学び取り,保育者としての音楽的・身体的表現性を身に付けていく様子が明らかになった。また,過去4回にわたって実施した選修をまたぐ授業相互参観を通して,教員相互のコミュニケーションに質的,量的な変化が見られたことが見て取れた。量的な変化から言えば,明らかにコメント者からの記述量もリコメント者からの記述量も増加していた。さらに,回を重ねる中で参観者・授業者がそれぞれの視点からコメントが述べられるように質的にも変化していった。授業実践者もリコメントの内容に同じ目線と協働意識が芽生えている内容の記述が見られた。
著者
外崎 明子 佐藤 正美 七澤 朱音 浅野 茂隆
出版者
独立行政法人国立国際医療研究センター
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

座りがちな生活習慣は肥満やメタボリック・シンドロームの発症リスクの上昇と関連し、座ったままで過ごす時間がインスリン抵抗性を高めるためであると推測されている。乳がん化学療法を受ける患者では座りがちな生活スタイルとなる傾向にある。本研究はパイロットスタディとして、乳がん化学療法中の患者を対象に活動強度別活動時間とインスリン抵抗性、体重増加率、身体組成の変化との関連性を検証する。インスリン抵抗性はHOMA-R(Homeostasis Model Assessment Score)で評価する。データ収集中の現時点で、体重増加率は3.OMETs(metabolic equivalent)以上の活動時間数と強い負の相関関係にあり、化学療法中の体重増加抑制には中等度以上の身体活動量が影響する傾向が認められた。