著者
岡崎 仁 三井 信介
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.15, no.6, pp.565-567, 2006 (Released:2007-06-08)
参考文献数
6

脾動脈瘤に対して腹腔鏡下に脾動脈瘤切除および脾摘を行った症例を経験した. 症例は66歳, 女性. 乳癌の術後経過観察中に無症候性の脾動脈瘤を認めた. 最大瘤径2cmの嚢状瘤で, 脾門部近傍に存在し, コイル塞栓術が困難であったため腹腔鏡下に手術を行った. 手術は気腹下に脾動脈を動脈瘤中枢側でクリッピング後に切離し, 膵尾部と脾の間の小血管を自動吻合器にて一括切離して, 脾および脾動脈瘤を一塊として摘出した.
著者
杉山 悟 東 信良 孟 真 保田 知生 市来 正隆 佐久田 斉 松原 忍 八杉 巧 山田 典一 三井 信介 八巻 隆 岩田 博英 坂田 雅宏 佐戸川 弘之 菅野 範英 西部 俊哉
出版者
日本静脈学会
雑誌
静脈学 (ISSN:09157395)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.403-409, 2014 (Released:2014-11-25)
参考文献数
6
被引用文献数
7 2

要約:全国的には今まで十分な調査が行われていていなかった弾性ストッキングの使用状況と合併症の実態について,本学会の弾性ストッキング・コンダクター養成委員会とサーベイ委員会により調査を行った.192 施設からの有効回答があり,重大な合併症として,神経障害6 施設,潰瘍形成20 施設,下腿切断1 施設(心不全合併),肺塞栓2 施設,合計で28 施設(15%)からの報告があった.弾性ストッキングの適切な使用のためには,正しい理解の広い啓蒙が必要である.患者に対し圧迫療法を適切に指導するために,日本静脈学会が資格として認定しているストッキング・コンダクターの有資格者を中心とした医療スタッフによる適切な指導と経過観察が重要である.