著者
三宅 陽一郎
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.6, pp.108-113, 2012-11-09

デジタルゲームにおける人工知能技術は、この10 年でゲームメカニクスやキャラクター制御と言った要素から独立し、明確に一つの分野として独立した.同時に、ゲーム製作の中で引き受けることになった諸問題は大きく深い.デジタルゲームにおける人工知能は、そういった問題に対して、従来の人工知能技術のみならず、認知科学、心理学、生物学などから概念を借用しながら、徐々に問題を整理し技術を確立して来た.ここでは、これまで確立されて来た概念を基礎に、これからの次世代デジタルゲームにおいて中心的研究課題となる問題をリストし順番に簡単な解説を行う.それによって本分野の全体像を描く.
著者
三宅 陽一郎
出版者
The Japanese Society for Artificial Intelligence
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
pp.2O5E305, 2019 (Released:2019-06-01)

ステートマシンとビヘイビアツリーにいる新しい意思決定システムを開発し、それを実際のゲームタイトルに導入した。これをAI Graph と呼び、ノードの定義を工夫することで、2つの意思決定アルゴリズムをハイブリッドでかつ連結して使用することを可能とした。また開発時の工夫として、一度使ったグラフを何度も再利用できるようにし、エージェントの意思決定を深く作り込むことを可能とした。