著者
三浦 史光
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.323-328, 2006-02-17

近年の不揮発性メモリ素子の発達は、近い将来に不揮発性主記憶を可能にしつつある。しかし現在のOSやアプリケーションは不揮発な主記憶を利用するようになっておらず、主な利用形態はファイルシステムとしての利用にとどまっている。ファイルシステムとしての利用は互換性の観点では望ましい。しかし、ファイルの操作はOSのカーネルを介してしか操作できないので、コンテクストスイッチを必要とする。アプリケーションは直接主記憶を操作できるので、OSのカーネルを介さないで永続的主記憶を利用できる可能性がある。本研究は不揮発性記メモリ素子を主記憶として使う方法を検討し、オーバーヘッドを削減する。Non-volatile memory device technologies have developed. Now we expect main memories constructed with non-volatile memory devices. On the other hand, OS and applications are still designed on the assumption that main memories are volatile. So, the typical usage of non-volatile memory devices are filesystems at present. The usage for filesystem is good from the view point of API compatibility. But only the kernel can handle filesystem, and other programs must make requests against the kernel. It requires context switches. Applications can directly handle main memories as the nature. We studied that applications directly handle non-volatile memories.
著者
平野 泰宏 三浦 史光 武田 英昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.185-186, 1993-03-01

データ量nの変化に柔軟に対応でき、検索時間がO(n)となる索引方式であるExtendibIe Hash,Linear Hashなどの動的ハッシュ法が種々提案されている。Extendible Hashはエントリの追加/更新によって溢れたバケットを必ず分割するため、溢れたバケットが分割されるとは限らないLinear Hashよりも安定した検索速度が得られる。しかし、ExtendibIe Hashでは、バケット分割の際に多くのディレクトリエントリを更新する必要があり、クリティカルセクションが長くなるため同時実行性が低下するという欠点があった。本稿では、Extendible Hashを改良し、同時実行性を高めた新しい動的ハッシュ法を提案する。