著者
吉澤 誠 馮 金山 竹田 宏 三浦 誠 山家 智之 片平 美明 仁田 新一
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.83-91, 1988-06-30 (Released:2011-10-14)
参考文献数
10
被引用文献数
8

A new hemodynamic measurement system was developed by using the left ventricular assist device (LVAD) to estimate the cardiac function of the natural heart. The LVAD was placed between the left atrium and the aorta for the patient with deeply failed left ventricular pump function and driven by the pneumatic drive unit.In the personal computer system, an on-line identification method was implemented to estimate the coefficients of the autoregressive moving average (ARMA) model whose input and output were corresponding to the drive pressure of the drive unit and the pump flow from LVAD, respectively.Two driving modes of LVAD were compared with each other. One is the co-pulsation mode in which the systolic period of LVAD coincides with that of the natural heart, and the other is the counter-pulsation mode in which the systolic period of LVAD is followed by that of the natural heart.This comparison clarified that the capability of cardiac function of the natural heart could be quantitatively evaluated on the basis of the difference between two frequency responses derived from the coefficients of the ARMA model. This implies that the proposed method is useful for making a decision on weaning from LVAD in the clinical case.
著者
横田 華奈子 勝又 勝郎 山下 幹也 深尾 良夫 小平 秀一 三浦 誠一
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.317-326, 2010-11-05
被引用文献数
1

マルチチャンネル反射法地震探査(Multi-Channel Seismic survey,MCS survey)は,これまで地震学において地下の構造探査に用いられてきた手法である。2003年にこのMCSデータを用いて海洋中の密度構造を可視化できることが指摘されてから,地震音響海洋学(Seismic Oceanography)と呼ばれるMCSデータを用いた海洋物理学が発展してきた。この新しい研究分野を本稿で紹介する。MCSデータとは人工震源から発振された音波の反射強度を記録したものである。ノイズが多いなどの難点はあるが,従来の海洋観測法では様々な制約から取得することが難しい水平・鉛直ともに高解像なデータである(水平分解能6.25〜12.5m,鉛直分解能0.75〜3m)。観測は船舶を停止せずに行われるため,約200kmの測線を前述の分解能で1日で観測できる。MCSデータを用いると広範囲の海洋中のファインスケールの密度構造を可視化することができる。ここでは一例として,伊豆・小笠原海域の1測線に見られた反射強度断面上の低気圧性渦を挙げる。
著者
三浦 誠
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.16, pp.26-31, 2011-03

木質材料でジオデシックドームを建設する工法は、パネル工法とフレーム工法に分類できる。フレーム工法はフレーム材に専用の接合金物を取り付けてドームを組み立てる。本稿では、接合金物にアートNPOヒミングの平田氏が考案した羽子板ボルトを使用する工法を試みた。しかしながら、本来の羽子板ボルトとは異なる使用方法となるため、構造上の検討が必要となる。そこで、ドームに作用する荷重や外力に対するフレーム材の応力度を要素剛性マトリクス法により計算をおこなった。また、羽子板ボルトの座屈強度試験をおこない、許容耐力とフレーム材に生じる圧縮軸力の比較をおこなった。これらの検討結果をもとに、直径5mのジオデシックドームの構造模型を製作した。