著者
三田村 好矩
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.72, no.7, pp.834-837, 2006-07-05 (Released:2009-04-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
岡本 英治 嶋中 瑞樹 三田村 好矩
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.46-51, 1998-02-15
参考文献数
14

簡易型携帯電話(PHS)を利用し, 体内埋込み型人工心臓装着患者の遠隔管理システムの開発を行った. 体内埋込み型人工心臓装着患者は, 体内の駆動制御装置と通信回線がつながった小型コンピュータを携帯する. 患者携帯コンピュータにはPHSを接続し, 病院内に設置するホストコンピュータと双方向データ伝送を行う. ホスト側から体内駆動制御装置へのコマンドコードは32bits, 駆動制御装置からホスト側へのデータ(モータ電流, モータ回転角度)を8bitsとした. PHSによるデータ伝送では, ホスト側でのデータの誤り判断のためデータのフレーム化処理後伝送し, ホスト側で誤り検出時には再送請求により誤り訂正処理を行う. 伝送されたデータは, ホスト側でリアルタイムの波形として表示される. 屋内にて伝送実験を行った結果, PHS電波状態が悪い状況でも, 通信速度9600bpsでデータ伝送を行えることを確認した
著者
山田 一 苅田 充二 三田村 好矩 阿久津 哲造
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.783-788, 1991-06-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
5

筆者らは, リニアパルスモータを人工心臓用アクチュエータとして基礎研究を続けてきた。今回, 試作したリニアパルスモータ(LPM-S90)の両側にそれぞれ血液ポンプを取り付けた両心式人工心臓を開発した。リニアパルスモータは, 2相励磁, 2(A)において107(N)の静推力を発生し, 65(N)の動推力を得た。本両心式人工心臓は体積520(mL), 質量1.2(kg)であり, 一回拍出量は60(mL)である。また, 人工弁にはオムニカーボン弁を用いている。本人工心臓の模擬循環試験の結果, 拍動数100(bpm), 大動脈圧80(mmHg)において5.3~5.7(L/min)の分時流量が得られた。
著者
三田村 好矩 岡本 英治
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

完全埋込型人工心臓用の多くの種類のアクチュエータが研究されている.しかし,それらは複雑な運動変換機構や軸受を使用しているため,耐久性に問題がある.一方,磁性液体を用いるアクチュエータは磁性液体に外部より磁界を加えるだけで,軸受を必要としない利点がある.そこで本研究では,磁性液体を使用する人工心臓の可能性について明らかにした.ギャップ10mmの2つの環状ソレノイドのギャップ間に外経10mm,内径7.4mmのアクリル管を挿入した.アクリル管の両端には,容積2mLのゴム製サックを装着した.サックは流入,流出ポートを持つ固い容器内に入れた.アクリル管およびサック内部はフロロカーボンを満たし,アクリル管中央に磁性流体と鉄心を沈めた.実験は2種類行った.(1)磁性流体のみを使用するもの,(2)磁性流体と鉄心(外径70mm,長さ28mm)を併用するもの.2つのソレノイドを交互に駆動した.磁性流体のみを使用したとき,流量26mL/min(@140beats/min),圧力13mmHgが得られた.また,磁性流体と鉄心を併用したとき,流量318mL/min(@260beats/min),圧力300mmHgが得られた.磁性流体と鉄心の併用は,高い磁化特性を持つ磁性液体の代替品として使用した.これにより,理論値の90%の流量が得られた.また,計算により,現在の磁性液体の1.5倍の磁化特性を持つ磁性液体を開発すれば,人工心臓駆動が可能であることを明らかにした.
著者
高塚 伸太朗 村林 俊 三田村 好矩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.122, pp.9-12, 2005-06-10

睡眠時無呼吸の簡便な検出のために心拍変動の呼吸性不整脈に着目した解析手法を提案した。これは呼吸性不整脈を正弦波と考えてフィッティングを行うことで呼吸の間隔を得ようとするもので、健常者の心電図から得られたRR間隔に対して解析を行ったところ非常によい一致が見られた。また、無呼吸症患者の心電図に対し解析を行い、正常例との明らかな差とより精度のより結果のための課題を得た。これらより、本手法の睡眠時無呼吸の検出に対する有効性が示唆された。