著者
上野 啓司
出版者
一般社団法人 日本画像学会
雑誌
日本画像学会誌 (ISSN:13444425)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.46-52, 2014-02-10 (Released:2014-02-13)
参考文献数
21

グラファイトの構成単位層であるグラフェンは,非常に高い電荷移動度や熱伝導性といった優れた性質を持ち,さまざまな分野での材料応用が期待されている.今後グラフェンの応用を広く進めていく上では,高品質かつ大面積なグラフェン薄膜を,簡便な手法により形成することが重要である.本稿ではまず,グラファイトを化学的に酸化/単層剥離することで可溶化し,得られた酸化グラフェン溶液からグラフェン薄膜を塗布法により形成する手法を解説する.続いて,酸化グラフェン塗布膜の還元によって得られるグラフェン薄膜の特性について述べ,最後にグラフェン透明導電膜や酸化グラフェン薄膜を有機薄膜太陽電池,有機/無機ヘテロ接合型太陽電池,及び有機薄膜電界効果トランジスタに応用した筆者の研究成果を紹介する.
著者
齋藤 理一郎 長田 俊人 依光 英樹 町田 友樹 楠 美智子 長汐 晃輔 上野 啓司 塚越 一仁 若林 克法 越野 幹人
出版者
東北大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

本新学術領域研究は、「人類史上最も薄い物質」である、一原子層の厚さしかない物質(以下原子層物質)を合成してきました。また合成した非常に薄い物質を使って、消費電力が非常に小さい電子デバイスや、光デバイスの作成と検証を行い、その社会における有用性を実証しました。さらに、異なる原子層物質を積み重ねることによって、今までにない物質(複合原子層物質)を人工的に合成し、超伝導や量子的な性質を持つ、新しい機能材料を開発することに成功いたしました。これらは、国際共同研究基金を用いて国際共同研究を推進することによって、新しい物質の開発を加速いたしました。

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著者
平岡 秀一 塩谷 光彦 狩野 直和 川島 隆幸 川上 厚志 牧野 淳一郎 中村 栄一 磯部 寛之 尾中 敬 岡 良隆 上野 啓司 島田 敏宏 小間 篤 東山 哲也 濱口 宏夫 清水 裕子
出版者
東京大学大学院理学系研究科・理学部
雑誌
東京大学理学系研究科・理学部ニュース
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.4-12, 2002-09-17

金属イオンを自在に並べる/有機ケイ素化合物におけるケイ素の配位数の制御/小型熱帯魚ゼブラフィッシュの変異体を用いた遺伝子ハンティング/GRAPE-6とゴードン・ベル賞/フラーレンの基礎n学て妬くナノバイオテクノロジー/赤外線衛星観測と衛星冷却望遠鏡/やる気を起こさせる神経メカニズム/有機分子ナノ構造のシリコン基板上への自己組織化形成/植物の受精のしくみを解き明かす/酵母生細胞の時空間分解ラマン分光/マカク細胞の加齢に関する研究