著者
下ノ村 和弘
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.100-107, 2019-10-31 (Released:2019-10-31)
参考文献数
16

マルチロータ型ドローンの技術的側面について解説する。まず現在、広く用いられているマルチロータ機に共通するメカニズムやハードウェア構成、GPSを用いた自動飛行について述べる。次に、今後の応用展開において研究開発が必要と思われる技術的課題と展望について整理する。さらに、高所作業への応用やより自由度の多いマルチロータ機の開発、環境認識や制御への機械学習の導入といったドローンの応用範囲をさらに広げ得る研究開発についても述べる。
著者
高野 保英 沖中 知雄 竹原 幸生 中野 人志 下ノ村 和弘 林 直樹 三井 鷹 江藤 剛治
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.39, no.9, pp.35-40, 2019 (Released:2019-08-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1

超高速撮影のためにマルチ電荷収集ゲートイメージセンサを発明し,開発した.このイメージセンサとカメラの性能は以下の通りである.構造:裏面照射マルチ電荷収集ゲートイメージセンサ(BSI MCG image sensor),時間分解能:10 ns,画素数とフレーム数:約60万画素に対して5フレーム(約30万画素に対して10フレーム).このイメージセンサを用いたテストカメラで,他の特殊撮影技術を併用することなく,飛翔するレーザ光の連続撮影に成功した.まだいくつかの問題点を残しているが,MCG BSIイメージセンサが正しく機能することを光の飛翔というわかりやすい例で証明することができた.
著者
八木 哲也 小山内 実 下ノ村 和弘
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

冷却CCDチップをFPGA(Field Programmable Gate Array)回路と組み合わせた知能バイオイメージングデバイス(IID)を開発した.IIDは,生体画像計測において,画像を取得するのみでなく、画像中の蛍光の部位やパターンなどの特徴を実時間で抽出する.IIDおよび多点電気刺激装置を顕微鏡に組み込むことによって、神経・筋組織の活動を計測かつフィードバック電気刺激し、それら組織の生理学的特性を自動計測することが可能な、新しい自動バイオアッセイシステムのプロトタイプを構築した.
著者
下ノ村 和弘
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

生体の視覚系は,長年の進化の過程で獲得された独自のアーキテクチャを用いて,複雑な視覚情報を極めて効率的に処理している.本研究課題では,脳視覚野の神経細胞がどのようなメカニズムで奥行きを計算するかを説明するモデルに着目して,これをアナログおよびディジタル集積回路を用いて効率よく実装する方法を提案し,ロボットが環境認識を行うために不可欠な奥行き情報を実時間で計算する集積視覚システムを構築した.