著者
下代 昇平 谷本 道哉
出版者
一般社団法人 日本体育学会
巻号頁・発行日
pp.128_1, 2017 (Released:2018-02-15)

背景・目的:近年運動において、体幹の剛体化は、四肢の土台としての働き、下肢から上肢への力の伝達等の観点から注目されている。体幹を剛体化させるトレーニング(TR)としてプランクなどの体幹TRが注目されており、実施の際には腹圧の上昇を伴うことが重要といわれている。本研究では体幹TRをはじめ、各種運動時の腹圧を調べることを目的とした。なお、腹腔の構造上、腹圧の上昇は体幹を伸展させるトルクが生じる。この観点からの検証、考察も行うこととした。方法:プランク・バックブリッジ等の体幹TR、スクワット・ベンチプレス等の各種筋力TR、ジャンプ・投打動作等のダイナミックな競技動作を実施し、運動中の腹圧を肛門よりカテーテル式圧力計を挿入して測定した。結果:腹圧の上昇の程度は「体幹TR(3~10%)<<筋力TR(7~47%程度)<ダイナミックな競技動作(38~61%:いずれもバルサルバを100%とする)」であり、体幹TRは小さい値であった。また、体幹伸展トルクを生じるような動作において特に腹圧が高まる様子は観察されなかった。
著者
下代 昇平 谷本 道哉
出版者
日本実験力学会
雑誌
実験力学 (ISSN:13464930)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.184-191, 2018-10-11 (Released:2018-10-12)
参考文献数
31

Recently, athletes tend to focus on trunk stability during sports movements. Trunk stability is thought to play the role of an upper and lower limbs' foundation and to improve transfer capacity of power from the lower limbs to the upper limbs. Intra-abdominal pressure (IAP) development is considered to be important for trunk stability training exercises such as planks. The purpose of this study was to examine how IAP changed in sports movements and to compare IAP during various types of movements. Ten healthy men with resistance training experience of more than 1 year performed movements. Maximal IAP during the valsalva maneuver (maxIAP) was measured. The subjects performed trunk stability training (TST), trunk muscles resistance training (TRT), upper and lower limbs movement muscles resistance training (LRT) and dynamic sports movement (DSM). IAP value during TST (8~19%maxIAP) was significantly lower than that during DSM and LRT and was almost the same as that during TRT. IAP value during DSM was the highest (37~62%maxIAP) in all movement groups. IAP value correlated at erector spinae muscles electromyography (EMG) during TRT, LRT and DSM (P<0.05). These results suggest that IAP development did not appear during TST. IAP development may be related to trunk extension moment.
著者
谷本 道哉 下代 昇平
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.132_2, 2017

<p>背景・目的:スポーツチャンバラはレクリエーション性の高いスポーツであり、少年から高齢者まで楽しみながら実施することが可能である。乱取り形式で行えば、ゲーム感覚で楽しみながら、心肺持久負荷および下肢筋群の筋力負荷を相応に与えることが期待できる。本研究では、継続的なスポーツチャンバラの実施が中年男女のメタボ・ロコモリスク指標に与える影響を明確にすることを目的とする。</p><p>方法:平均年齢の中年男女11名を被験者とし、A群6名は週3回11週間の乱取り形式のスポーツチャンバラを実践し、B群5名は運動非介入対照群とした。乱取りは1分×10ラウンドとし、ラウンド間インターバルは30秒とした。12週間のウォッシュアウト期間をおき、A群とB群の介入内容をクロスオーバーさせた。各介入期間前後に左右上下肢筋力、最大酸素摂取量、血液性状の測定を行った。</p><p>結果:スポチャン介入により、上肢および下肢伸展筋力はともに利き腕利き脚側でのみ有意に増大した。最大酸素摂取量は平均で約15%増大した。また血液性状においてはHDLで有意な増大がみられた。</p>