- 著者
-
佐藤 隆徳
矢澤 進
並木 隆和
- 出版者
- Japanese Society of Agricultural, Biological and Environmental Engineers and Scientists
- 雑誌
- 生物環境調節 (ISSN:05824087)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.2-3, pp.25-31, 1984-09-30 (Released:2010-06-22)
- 参考文献数
- 31
発芽に変温を必要とするボリビア産トウガラシ‘No.3341’ (Capsicum chinense) の発芽特性について調査検討した.1.発芽温度を30℃とした場合, 播種7日後に15℃・24時間の変温処理を行うと, 非常に早く発芽し, 発芽率も高かった.2.発芽温度を30℃とした場合, 播種7日後に行った25℃・24時間の変温処理 (変温幅5℃) も, 発芽を促進した.3.発芽温度を30℃とした場合, 播種1日後に行った15℃・24時間の変温処理も, 発芽を促進した.4.30℃恒温で, 照明下では半数近くが発芽し, 光発芽性種子 (好光性種子) であることが認められた.5.暗黒下であっても, 変温処理を繰り返し行うと, 高い発芽率が得られた.6.GA3 (ジベレリン酸) 処理は, 最適濃度であれば, 照明の有無にかかわらず, 30℃恒温下で発芽を促進した.7.GA3の最適濃度からはずれた濃度の処理では, 発芽は光の影響を受けることが認められた.8.暗黒下でGA3処理した場合, 照明下での処理に比べ, 100および250ppmで著しく発芽が抑制された.