著者
中山 正昭 金 大貴
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

励起子状態が極めて安定な銅ハライドと ZnO を活性層として、薄膜型マイクロキャビティ(微小共振器)を作製し、励起子-光子強結合によるキャビティポラリトンの制御を行った。励起子-光子相互作用を反映するラビ分裂エネルギーを活性層厚と光子場形状によって系統的に制御することに成功し、室温においてもキャビティポラリトンが安定に存在することを実証した。さらに、ポラリトン凝縮に起因するポラリトンレーザー発振を確認した。また、 ZnO マイクロピラミッドの自己組織化成長を確立し、 発光増強効果を確認した。
著者
能登 一二三 山内 和久 石坂 哲 濱松 美博 中山 正敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.57-62, 2006-04-13

通信の高度化に伴い増幅器の低歪化,高効率化が求められている.両立する一つの方法としてダイオードを用いた簡易なプリディストーション型のリニアライザがある.ダイオードを用いたリニアライザは既に報告されているが,そのAM-AM特性は単調増加,もしくは単調増加であった.そのためゲインエクスパンジョンをもつAB級増幅器などに適用するとある電力範囲ではむしろAM-AM特性を悪化させ十分な歪み補償効果が得られないという問題があった.これを解決するために今回,通過量がいったん減少し,その後増加するAM-AM特性を有するアンチパラレル型直列ダイオードリニアライザを提案する.今回,解析的にその動作原理を示し,歪み補償の効果を実証する.