著者
中村 伊知哉
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.891-898, 2013-03-01 (Released:2013-03-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1

デジタルサイネージは,かつて電子看板と呼ばれていたが,屋内でも,小型の画面でも使われ,広告以外の多様な情報も発信されるようになり,新しいメディアとして発展が期待されている。最近の動向としては,(1)パーソナル:家庭にも普及を始めている,(2)パブリック:学校,病院,役所などで公共的な情報の共有手段になりつつある,(3)ポップ:目を引く楽しいコンテンツが増加している,の3点が挙げられる。さらに,(1)べんり=役立つメディアへの進化,(2)つながる=ネットワーク化,(3)みんな=ソーシャルメディアとの連動,という傾向を強めるとともに,自動販売機,ケータイ,カラオケなど日本が強みを持つ機器・ビジネスとの連動も目立っている。
著者
中村 伊知哉
出版者
一般社団法人社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会学会誌 (ISSN:09151249)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.45-58, 2006-03-31

本稿は、日本におけるコンテンツ政策の特性を分析し、その方向性を論じるものである。まずコンテンツ政策の枠組を概観し、政策の根拠を分析するとともに、政策の範囲・手法の多様性、行政目的や責任の所在の不明確さなどを論ずる。そして、産業政策の効果を批判的に検討すると同時に、情報規制、芸術振興、著作権という領域がデジタル化により行政需要の増大をみせ、産業政策以上に重要性を増すことについて論じる。次に主要国の政策モデルと比較しつつ、総合的なデジタル・コンテンツ政策への移行の必要性について概観し、通信・放送制度改革、ポップカルチャー政策、子どもの表現力支援施策の3点を重点領域とすべきことを述べる。
著者
中村 伊知哉
出版者
慶應義塾大学
巻号頁・発行日
2008

博士論文