著者
内藤 翔平 入口 豊 井上 功一 中野 尊志 大西 史晃
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.11-24, 2013-02

本研究は,サッカー発祥の地であり,世界最高峰のプレミアリーグを有するイングランドの地域サッカークラブにおけるユース育成の実情を検証するため,内藤がスタッフとして所属したセミプロリーグレベルのクラブ(5部リーグ)「AFCウィンブルドン」に焦点を当て,そのクラブがどのように誕生し,地域に根付いてきたのか,また実際の運営はどのように行われているのかを明らかにし,特にそのユースチームの指導体制や運営実態を筆者自身の体験を交えながら明らかにすることによって,イングランドのサッカークラブにおけるユース育成の内情を実証的に検証することを目的とする。特に,本稿ではイングランドの全体的なサッカー構造を明らかにするために,関連する文献やサイトから,リーグ,カップ戦,サッカークラブ,ユース育成システムなどの概要を明らかにし,長い年月をかけて構築されてきた組織の全容を明らかにする。The purpose of this study is to make the actual conditions of the Youth Training System of Football Club in England clear through the experience of the AFC Wimbledon in Wimbledon. Especially, before examining the case study of the AFC Wimbledon, the present study is to examine an outline of youth football training system in England. The finding and discussions on the following topics are presented in this paper: 1. The Structure of the Football League in England (1) An Overview of the Football League in England (2) About the Lower Football League 2. The Youth Training System in England (1) A History of the Youth Training System (2) The Standard of the Football Academy
著者
内藤 翔平 入口 豊 井上 功一 中野 尊志 大西 史晃
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学 = Memoirs of Osaka Kyoiku University (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.31-42, 2013-09

本研究は,サッカー発祥の地であり,世界最高峰のプレミアリーグを有するイングランドの地域サッカークラブにおけるユース育成の実情を検証するため,筆者(内藤)自身がスタッフとして所属したセミプロリーグレベルのクラブ(5部リーグ)「AFCウィンブルドン」に焦点を当て,そのクラブがどのように誕生し,地域に根付いてきたのか,また実際の運営はどのように行われているのかを明らかにし,特にそのユースチームの指導体制や運営実態を筆者(内藤)自身の体験を交えながら明らかにすることによって,イングランドのサッカークラブにおけるユース育成の内情を実証的に検証することを目的とする研究の第II報である。特に,本稿ではイングランド・セミプロリーグレベルのクラブ(5部リーグ)「AFCウィンブルドン」に焦点を当て,そのクラブがどのように誕生し,地域に根付いてきたのか,また実際の運営はどのように行われているのかを明らかにする。The purpose of this study is to make the actual conditions of the Youth Training System of Football Club in England clear through the experience of the AFC Wimbledon in Wimbledon, England. This is the continued study from the previous reports with the same title "A Case Study of the Youth Training System of Football Club in England (I)- An Outline of the Youth Training System in England -" (Memoirs of Osaka Kyoiku University, Ser IV. Vol.61-2., 2013.2., pp.11-24.). Especially, the purpose of the present study is to examine the following topics about the "AFC Wimbledon Football Club". The finding and discussions on the following topics are presented in this paper: 1.The Wimbledon FC (1)History of the Wimbledon FC(2)wining of the championship of FA Cup 2.Two Wimbledon FC "MK Dons" and "AFC Wimbledon" 3.About the first team of AFC Wimbledon
著者
松原 英輝 入口 豊 中野 尊志 西田 裕之 中村 泰介
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. IV, 教育科学 (ISSN:03893472)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.51-70, 2006-09-29

競技スポーツにおいて,若年期から発育・発達を考慮した選手育成を行っていく必要性があることは世界の常識となっている。フランスは,1970年代始めにヨーロッパにおいてプロサッカー選手育成システムをいち早く導入し(モアン,2000),世界のサッカー界の中でも先駆的に若年層の体系的・組織的育成に着手している国である。また同時に,強豪国の中で唯一国立のサッカー学院を持つ国でもある。その成果が,1998年のワールドカップでのフランス代表チーム優勝へと結実したとも言われている。本研究は,このフランスの青少年期におけるサッカー選手育成システムに着目し,その長期的な視野に立った若年層の選手育成システムの理念と実情を分析し,今後の日本の青少年サッカー選手育成システム改革に資する資料を得ることを目的とする。特に,本稿ではフランスの若年層におけるサッカー選手育成システムの現状とその特徴について、(1)育成スタイル(2)育成年齢とその期間(3)システム化されたプログラム(4)育成のための特別な施設(5)中央と地方との結びつき(6)育成システム終了後のプロサッカー選手への到達率とその活躍の6つの視点から明らかにした。