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著者
中野 真麻理
雑誌
成城国文学
巻号頁・発行日
no.18, pp.31-49, 2002-03
著者
松野 陽一 山崎 誠 新藤 協三 岡 雅彦 中野 真麻理 永村 眞 落合 博志 鈴木 淳
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1997

本研究は各時代を代表する個人言語資料が多数残存する作家の自筆資料を網羅的に収集し、高精度の画像として時系列的に整理保存するとともに、これらの資料を科学的に判定する方法と技術を開発することを目的とした。最大の研究目標であった『自筆画像研究支援ツール』 (これは自筆本画像の任意部分とその解読文とを任意に関連づけ、コメントを付けてデータベースとして格納し、キーワードや任意文字列から、複数の部分画像を検索比較し印刷することのできる画期的なデータベースソフトである)に実際にデータを格納する実験を行い、プロトタイプ版の改良を継続した。現在NT版のみであるが、ほぼ研究上の諸要求に応えるものとして完成していることを検証した。試行版として世阿弥自筆『能本集』と後白河院自筆『梁塵秘抄断簡』を材料としてCD-ROM版を作成した。自筆本の資料調査と収集は所蔵者及び保存機関の許可が厳しいことから、写真による撮影を東大寺と真福寺に限定し、凝然と能信の自筆資料を中心に、それぞれのかなりの年代的幅を持つ個人言語資料自筆資料を収集した。これによって、筆跡の経年変化を分析する上で有力なデータが得られた。研究成果『自筆画像研究支援ツール』の改良と普及のために、平成十四年度学術振興会科学研究費補助金『古典籍・古文書解読のための自習システムの開発』を引き続き申請した。本研究の成果を国文学研究資料館の近くホームページで公開する予定である。
著者
和田 恭幸 中野 真麻理
出版者
国文学研究資料館
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究の研究対象は、江戸時代に刊行された通俗的な仏教書である。研究の目的は、それらの資料が、いつ頃・誰(版元)が発行したのかを調査することである。通俗仏書は、江戸時代の小説一般、怪異小説の形成に深い関連性を有し、仏教書の研究は、江戸時代の文学研究を進める上で、必要不可欠な研究活動である。上記の目的を達成するために、以下の研究活動を行った。1.多数の仏教書を所蔵する図書館の図書目録から、必要とする資料を抽出して、研究用の目録台帳を作成した。パソコンを使用して、所蔵者・資料名など、さまざまな基準でデータの並べ替えをできるようにした。2.1.で作成した目録台帳に従って、書誌学的な資料調査を行った。3.文献資料の調査において採取したデータカードを、パソコンに入力して、整理を行った。4.調査が進展するにつれて、庶民的な仏教書は、僧侶を対象として発行された専門的な学術書と深く連携することが明らかになり、仏教の学術書の調査も行った。5.こうした活動によって得られたデータを出版年表の形式へ整理を行った。6.ただし、江戸時代の初期の出版物は、学術的に貴重な資料であると判断されたので、個別のデータを丁寧に整理することに心がけた。