著者
丸山 豊
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.146-160, 2005-11-30

1976(昭和51)年に本校に赴任して以来30年の長きにわたり私の母校でもある附属にお世話になったが、いよいよ本年度(2006年3月)で退職となった。振り返ると、この30年のうちの中後半の17年は附属の激動期であったと思う。1988(昭和63)年最初に運営委員に選出され時、私は42歳だった。その後現在に至るまで、運営委員3年、研究部1年(運営委員歴任後1年は役職に就かない内規による)、つづいて研究部長6年、運営委員3年、高校副校長5年と学校改革(大学本部、教授会、研究開発、後援会問題、中高一貫校たち上げ、附属のあり方懇、文部省折衝、大学附属問題小委員会、法人化問題、定員削減問題等)の渦中にいた私は、ただ、がむしゃらに全力で駆け抜けてきた想いがする。今退職するにあたり改めてこうした私を支えてくれた附属の環境、先生方、生徒諸君にすばらしさを感じている。退職にあたり研究部より執筆の機会をいただいてからなかなか筆が進まなかった。不十分ではあるが在職30年を振り返ってみたい。第1部では附属に赴任して以来の私の喜びを現附属の先生方にも味わってもらいたいと思い「もう一つの視点からみた附属と教師像」と題して勝手に書かせていただいた。第2部では附属の学校改革取り組み10年目の評価と中高一貫校への転換にあたる論議を紹介し、現在の附属の歩みへと今後の課題を提示した。第3部は、附属のあり方に対する確固たる自信を持ち今後を切り開いていって欲しいとの願いをまとめた。
著者
丸山 豊
出版者
名古屋大学教育学部附属中学校 : 名古屋大学教育学部附属高等学校
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
no.46, pp.175-180, 2001-11-15

本文は中高生の歴史副教材としてまとめたものであり、研究論文ではない。21世紀は女性の時代といわれるがジェンダー教育からも近代女性の先駆的な役割を紹介する必要がある。男女を問わず、中高生が東海地域の女性の生き方に関心を持ち、総合学習も含めたテーマとして参考になればとまとめたものである。国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している。
著者
丸山 豊
出版者
日本味と匂学会
雑誌
日本味と匂学会誌 (ISSN:13404806)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.5-10, 2008 (Released:2018-05-30)
参考文献数
33

味蕾には味物質の受容を行い、そのシグナルを知覚神経に伝達する味細胞が局在している。近年、味覚受容体が相次いでクローニングされ、そのシグナル発生機構の一端が解明されつつある。しかし、受容体に結合して発生した味シグナルが味細胞間でどの様に変換され、知覚神経に出力されるのかあまり明らかになっていない。我々は味蕾内での味シグナルの伝達経路と関与する伝達物質を明らかにすることを目的とし、研究を行った。その結果、味刺激はreceptor cellからATP放出を引き起こし、このATPはpresynaotic cellからのセロトニン放出を惹起することが明らかになった。これら両伝達物質が味シグナルの伝達に関与する可能性が考えられた。
著者
丸山 豊 小畑 文也
出版者
筑波大学心身障害学系
雑誌
心身障害学研究 (ISSN:02851318)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.173-181, 2003-03
被引用文献数
2

飲酒運転常習者としてのアルコール依存症患者の運転意識を検討するために、アルコール依存症患者110名を対象に、過去の飲酒運転に関する調査を実施した。調査内容は、年齢、断酒歴、運転頻度、飲酒運転の経験、事故・検挙の回数、主観的運転態度、罪悪感、危険意識等であった。この結果、対象者の殆どが飲酒運転の経験者であり、うち6割が何らかの事故を起こしていることが明らかとなった。また、半数近くの者は飲酒運転に危険意識や罪悪感を感じていなかった。飲酒運転の抑止につながると思われる、この罪悪感や危険意識と個人的要因との関係を調べるために、数量化2類による分析を行った結果、罪悪感は事故の頻度が影響を及ぼしていることが分かったが、高頻度に事故を起こしている者は罪悪感を感じてはいなかった。危険意識に関しては運転歴が強く関係しており、運転歴が長いものほど、飲酒運転に危険意識を持っていた。また事故頻度は、危険意識にも比較的強く影響を与えており、飲酒運転常習者が事故を起こしたときの対応が重要であることが明らかとなった。現在、わが国では飲酒運転常習者に対しては法的な措置がとられているのみであるが、本人の治療と、飲酒運転事故の抑止のためにも医療的監察の必要性が示唆された。
著者
吉田 紀生 丸山 豊 PHONGPHANPHANEE Saree 清田 泰臣 平田 文男
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.222-225, 2011 (Released:2011-09-25)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1

Recent progress in the theory of molecular recognition in biomolecules is reviewed, which has been made based on the statistical mechanics of liquids or the 3D-RISM/RISM theory. The molecular recognition of a ligand by the protein is realized by the 3D-distribution functions: if one finds some conspicuous peaks in the distribution of a ligand inside protein, then the ligand is regarded as “recognized” by the protein. 3D-distribution functions can be obtained by means of 3D-RISM/RISM theory. Some biochemical processes are investigated, which are intimately related to the molecular recognition of small ligands such as water, ions, and carbon monoxide by a protein.