7 0 0 0 OA 妖怪名義小考

著者
久留島元 Hajime Kurushima
出版者
同志社大学国文学会
雑誌
同志社国文学 = Doshisha Kokubungaku (ISSN:03898717)
巻号頁・発行日
no.92, pp.148-159, 2020-03-20

本稿では現在の研究者が「妖怪」「怪異」にまつわる語彙として認識する「妖怪」「牛鬼」「付喪神」という三つの言葉(表現)に即して、古典資料の用例をふまえ、歴史的、社会的な背景により変化について分析を行った。これは小松和彦氏のいう妖怪の三領域(①現象、②存在、③造形)のうち、現象をともなわない存在についての考察であり、従来の妖怪研究に足りない文学的研究手法を提示するものである。
著者
久留島 元 Hajime Kurushima
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2014

https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB12905772/?lang=0
著者
久留島 元 クルシマ ハジメ Kurushima Hajime
巻号頁・発行日
2014-03-31

本稿では平安中期から室町期にかけて、『今昔物語集』『五常内義抄』『古今著聞集』『是害房絵』などに見える「天狗説話」をとりあげて考察した。「天狗説話」は、作品、時代、環境など、各々の文脈に応じて変化し、媒体を超えてひろく展開する。そして「魔仏一如」のような仏教的言説を介しながらも「天狗」そのものへの関心が深まり、謡曲、絵巻などの娯楽性の高い作品群へつながることを、個々の表現にもとづいて明らかにした。