著者
久留戸 真奈美 河野 弘美 塩原 みゆき 池田 祐子 竹内 直人 林 洋雄
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.329-333, 2011-12-20 (Released:2013-12-20)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

化粧用コットンは,主に化粧水のパッティングやメイク落としなどに使われている。昨今は,さまざまな化粧用コットンがみられ,その使用方法もパッティングのみならず,パックにも広がり,スキンケアにおける重要なアイテムとなっている。本実験では,化粧用コットンによるパッティングのスキンケア効果を一般女性30名で調査した。「パッティング」により,肌の水分保持能を高める効果が認められ,被験者自身による有意なスキンケア効果実感が確認された。
著者
久留戸 真奈美 中村 千春 塩原 みゆき
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.298-303, 2010

昨今,若い女性たちの腕や脚に乾燥した状態が目立っているが,これはムダ毛の手入れと非常に関係が深い。本研究では,一般女性19名の腕,脚,腋の肌の状態を調査するとともに,電動脱毛器3機種とカミソリによる手入れを比較して,ムダ毛の手入れと肌への影響を調査した。この結果,手入れの前後で,TEWLが増し,安全カミソリのみならず,むしろ,肌を傷めずに脱毛できると訴求される電動脱毛器においても,肌に赤みや炎症を起こし肌荒れの原因になる可能性が示された。
著者
久留戸 真奈美 中村 千春 塩原 みゆき
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.298-303, 2010-12-20 (Released:2012-12-20)
参考文献数
3

昨今,若い女性たちの腕や脚に乾燥した状態が目立っているが,これはムダ毛の手入れと非常に関係が深い。本研究では,一般女性19名の腕,脚,腋の肌の状態を調査するとともに,電動脱毛器3機種とカミソリによる手入れを比較して,ムダ毛の手入れと肌への影響を調査した。この結果,手入れの前後で,TEWLが増し,安全カミソリのみならず,むしろ,肌を傷めずに脱毛できると訴求される電動脱毛器においても,肌に赤みや炎症を起こし肌荒れの原因になる可能性が示された。
著者
久留戸 真奈美 菅沼 薫
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.48-58, 2020-03-20 (Released:2020-03-20)
参考文献数
16
被引用文献数
1

男性の顔面皮膚は,皮脂量は多いものの同年代女性に比べてキメが粗く乾燥していることに加え,加齢とともに皮膚色が赤黒くなるという男性特有の加齢変化を示す。これは男性のヒゲ剃り習慣が大きく影響していると考えられる。そこで,本研究は,長期間電気シェーバーと安全カミソリのいずれかのみを毎日使用している20代と50 代の2つの世代の顔面皮膚を調査することで,ヒゲ剃り習慣による長期的な皮膚への影響を推測することを目指した。あわせて,被験者自身の肌状態,スキンケアなどのアンケート調査を実施し,男性の顔面皮膚の加齢と,ヒゲ剃り,スキンケア等の関連を考察した。調査の結果,20代と50代の肌を比べると,50代の肌は赤黒くなるだけでなく,頬からアゴ下にかけて多くの色素沈着が見られた。これは,ヒゲ剃りダメージの大きさを示している。一方,アンケート調査では,紫外線対策を含めてスキンケアを怠っている男性が多数であった。日本人男性の顔面皮膚は,「ヒゲ剃り習慣」と「スキンケアの怠り」が長期に渡った結果,男性特有の加齢変化を起こしていると考えられる。
著者
久留戸 真奈美 菅沼 薫 奥田 祥子
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.340-344, 1996

MED (Minimal Erythema Dose) のaction spectrumに分光感度を合わせたUV-B放射計 (MS-210 D型, 英弘精機製, 携帯型試作品) を使用し, 身体の部位別に受ける紫外線量をスキー場と海浜他の場所で測定した。この結果, 部位別には, 海浜で頭頂部, 肩, 額と受光量が多く, 一方, スキー場では頭頂部より額や胸の受光量が多く, また頬やあごなども全体的に高レベルで, 反射が多量であることを示していた。また, 同時期夏の海浜と都心の公園の広場では, UV-B量の最大値は接近しており, 都心でも海浜同様に紫外線に注意しなければならないことが示唆される。<br>更に, 日光暴露実験の結果, スキー場, 海浜とも, 無塗布部位は日焼けを起こしたが, SPF28の紫外線防御用化粧品を塗布した部位は, 視覚的にはほとんど変わらなかった。日焼けからの回復速度にはモニター間で明らかな差があった。
著者
久留戸 真奈美 塩原 みゆき 菅沼 薫
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.211-216, 2006-09-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
2
被引用文献数
1

一般男性21名のヒゲ, および肌の状態を調査するとともに, 電動シェーバー3機種でヒゲを剃り, その性能と肌への影響を調査した。この結果, ヒゲが濃く, ヒゲ剃り時間が長い被験者ほど, 肌荒れや色素沈着が目立っていた。また, 機種によって, ヒゲ剃りの前後で, TEWLが大きく増加し, 赤みや出血が多く見られ, ヒゲ剃りで皮膚が傷ついていることが示された。また, 官能評価と計測判定の比較から, 官能評価でのシェーバーの「切れ味」や「深剃り感」は, TEWLの増加, 出血の多さ, 肌が赤くなることと同調する傾向があった。すなわち, 肌への負担が大きいことを, ヒゲ剃り性能が良いと誤解する傾向があった。男性の肌荒れは, ヒゲ剃りによる影響が非常に大きいと考えられ, より肌に負担をかけないヒゲ剃りとスキンケアの重要性が示された。