著者
久留戸 真奈美 河野 弘美 塩原 みゆき 池田 祐子 竹内 直人 林 洋雄
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.329-333, 2011-12-20 (Released:2013-12-20)
参考文献数
1
被引用文献数
1 1

化粧用コットンは,主に化粧水のパッティングやメイク落としなどに使われている。昨今は,さまざまな化粧用コットンがみられ,その使用方法もパッティングのみならず,パックにも広がり,スキンケアにおける重要なアイテムとなっている。本実験では,化粧用コットンによるパッティングのスキンケア効果を一般女性30名で調査した。「パッティング」により,肌の水分保持能を高める効果が認められ,被験者自身による有意なスキンケア効果実感が確認された。
著者
塩原 みゆき 齊藤 昌子 佐々木 政子 竹下 秀
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.229-235, 2009-09-10 (Released:2009-10-10)
被引用文献数
1 1

The ultraviolet radiation (UV) protection efficiency of apparel dyed fabrics of cotton and polyester were evaluated by UPF (UV-B protection index) and APE (UV-A protection index) to investigate the effects of hue and lightness of the fabrics. UV transmittance of fabrics changed along with the thickness of the fabrics. The characteristic spectral transmittance of dyes appeared on the dyed taffeta (thickness: 0.1 mm), but on the dyed fabrics thicker than kanakin (thickness: 0.3 mm) they were less than 10% in all UV region. White fabrics having not enough UV protection efficiency increased their UPF and APE by dyeing and showed good protection efficiency. If the L* values of dyed fabrics were same, UPF is higher in the order of yellow, red, blue and black color. The required conditions for taffeta, thinnest fabric in this research to have enough UV protection efficiency are as follows: L* values of cellulose should be less than 25 regardless of their hue, L* values of polyester should be less than 86 in yellow, less than 67 in red and blue, less than 60 in black color, and addition to those transmittance at 370 nm should be less than 10%.
著者
久留戸 真奈美 中村 千春 塩原 みゆき
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.298-303, 2010

昨今,若い女性たちの腕や脚に乾燥した状態が目立っているが,これはムダ毛の手入れと非常に関係が深い。本研究では,一般女性19名の腕,脚,腋の肌の状態を調査するとともに,電動脱毛器3機種とカミソリによる手入れを比較して,ムダ毛の手入れと肌への影響を調査した。この結果,手入れの前後で,TEWLが増し,安全カミソリのみならず,むしろ,肌を傷めずに脱毛できると訴求される電動脱毛器においても,肌に赤みや炎症を起こし肌荒れの原因になる可能性が示された。
著者
塩原 みゆき 榊原 沙耶 川端 博子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.148-154, 2015-02-20 (Released:2017-11-28)
参考文献数
7

UV加工を施したストッキング類が市販されているが,これら伸縮性のある商品の着用時の効果については明らかではない.本研究では,伸縮性のあるアイテムのうち,ストッキングとタイツについて,着用時のUV防御能を持つ条件を調べた.試料を脚部ボディに履かせ,「足首」「ふくらはぎ」「大腿部」の3か所から直接,着用時のサンプルを採取し,透過率,UPF,空隙率を測定した.着用時に伸張するストッキングやタイツ類のUV防御能には空隙率が大きく影響し,空隙率が大きいほどUV防御能は低下した.ストッキングでは糸が細く空隙率が大きいため,UV防御能を有せず,UV加工を施しても効果が認められないことが分かった.タイツでは,空隙率が大きくなると色相よりも明度の影響を受け,明度が低いほどUV防御能が高い.黒色の場合は,空隙率が10%以下であればUV防御能を有することが分かった.また,タイツのUV防御能はデニールではなく重さと相関があることが確認された.
著者
久留戸 真奈美 中村 千春 塩原 みゆき
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.298-303, 2010-12-20 (Released:2012-12-20)
参考文献数
3

昨今,若い女性たちの腕や脚に乾燥した状態が目立っているが,これはムダ毛の手入れと非常に関係が深い。本研究では,一般女性19名の腕,脚,腋の肌の状態を調査するとともに,電動脱毛器3機種とカミソリによる手入れを比較して,ムダ毛の手入れと肌への影響を調査した。この結果,手入れの前後で,TEWLが増し,安全カミソリのみならず,むしろ,肌を傷めずに脱毛できると訴求される電動脱毛器においても,肌に赤みや炎症を起こし肌荒れの原因になる可能性が示された。
著者
塩原 みゆき 川端 博子
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.732-738, 2019-09-25 (Released:2019-09-25)
参考文献数
4

先行研究では,ストッキングあるいはタイツ単独で,着用による空隙率の増加によって,UV 防御を完璧に行うことが出来ないことが明らかとなったため,本研究では,サンスクリーン剤併用でのレッグウエアのUV 防御能を調べた.サンスクリーン剤単独では,平均して規定量の半量程度しか塗布されていない実態を考慮すると,実際には表示のSPF に達していないことが分かった.サンスクリーン剤を規定量の25%塗布してストッキング等を併用することで,全ての試料でUPF15 以上になり,UV 防御能を有するようになる.さらに規定量の50%塗布で,全ての試料でUPF40 以上のExcellent Protection になる.サンスクリーン剤単独の場合より,ストッキング等を併用することで,1 ランクUV 防御能が上昇する効果が得られることが分かった.
著者
久留戸 真奈美 塩原 みゆき 菅沼 薫
出版者
The Society of Cosmetic Chemists of Japan
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.211-216, 2006-09-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
2
被引用文献数
1

一般男性21名のヒゲ, および肌の状態を調査するとともに, 電動シェーバー3機種でヒゲを剃り, その性能と肌への影響を調査した。この結果, ヒゲが濃く, ヒゲ剃り時間が長い被験者ほど, 肌荒れや色素沈着が目立っていた。また, 機種によって, ヒゲ剃りの前後で, TEWLが大きく増加し, 赤みや出血が多く見られ, ヒゲ剃りで皮膚が傷ついていることが示された。また, 官能評価と計測判定の比較から, 官能評価でのシェーバーの「切れ味」や「深剃り感」は, TEWLの増加, 出血の多さ, 肌が赤くなることと同調する傾向があった。すなわち, 肌への負担が大きいことを, ヒゲ剃り性能が良いと誤解する傾向があった。男性の肌荒れは, ヒゲ剃りによる影響が非常に大きいと考えられ, より肌に負担をかけないヒゲ剃りとスキンケアの重要性が示された。