著者
井口 時男
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.2-10, 2007-08-10 (Released:2017-08-01)

読むことは唯一の意味の探究ではなく、意味の自由な創造である。しかし、この自由は恣意性ではない。読者はまず、作品という他者の言葉の秩序によって深く拘束されなければならない。そのとき、読者の自己は作品の言葉によって改変される。新たな意味の創造は新たな自己の創造でもある。だから、作品についてコンスタティヴに語ることはできない。自己を投入しつつパフォーマティヴに語るしかない。それは他者の言葉への応答である。
著者
徃住 彰文 村井 源 井口 時男 モートン リース 高岸 輝
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

人類が蓄積してきた膨大な知識資源を効果的に利用する方策のひとつとして,人間の知的活動や感性的活動にできるだけ近似した知識表現形を機械可読な形で提供したい.文学,芸術,政治,宗教といった,人間の能力の最高の活動場面で流通している言語テキストを対象としてオントロジーの構築を試み,多分野,多言語における検討をおこなった.