著者
太田 求磨 加澤 敏広 津畑 千佳子 鈴木 道雄 今岡 浩一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.661-664, 2009-11-20 (Released:2017-08-18)
参考文献数
19
被引用文献数
5 4

Capnocytophaga canimorsus, a commensal bacterium from the carine mouth, causes septicemia in human beings through bites or scratches. We report a case of a 60-year-old man contracting septicemia due to C. canimorsus infection after a dog bite who died less than 12 hours after admission. We observed neutrophils with intracytoplasmic bacilli in the peripheral blood smear. We discuss clinical presentation and autopsy findings.
著者
今岡 浩一 井上 栄 高橋 徹 小島 保彦
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.74-80, 1993
被引用文献数
8

古くから漢方薬の一つとして用いられ, また, 食生活にもなじみの深いシソ (Perilla frutescens) には, インターフェロン誘起能, 抗ウイルス作用および抗腫瘍作用があることが明らかにされている。今回, その抽出エキス (PFE) を作成し, IgE抗体産生に及ぼす影響を検討した。DNP-ovalbuminをアラムアジュバントとともにマウスに免疫し, DNPに対する抗体を測定した。免疫の前日にPFEを投与し, 一次免疫応答に及ぼす影響を検討した。PFE投与により, 抗DNP抗体産生が抑制された。次に, 追加免疫の前日にのみ, PFEを投与し, 二次免疫応答に及ぼす影響を検討した。PFEの濃度依存性に, 抗DNP-IgE抗体および総IgE抗体の産生が抑制されたが, 抗DNP-IgGはほとんど影響を受けなかった。PFEは, I型アレルギーの予防・治療に対して効果を持つと考えられた。