著者
太田 求磨 加澤 敏広 津畑 千佳子 鈴木 道雄 今岡 浩一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.661-664, 2009-11-20 (Released:2017-08-18)
参考文献数
19
被引用文献数
5 4

Capnocytophaga canimorsus, a commensal bacterium from the carine mouth, causes septicemia in human beings through bites or scratches. We report a case of a 60-year-old man contracting septicemia due to C. canimorsus infection after a dog bite who died less than 12 hours after admission. We observed neutrophils with intracytoplasmic bacilli in the peripheral blood smear. We discuss clinical presentation and autopsy findings.
著者
太田 求磨 藤森 勝也 嶋津 芳典 鈴木 栄一 下条 文武
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.434-438, 2000
参考文献数
8

症例1は39歳女性。1999年8月中旬から, 乾性咳嗽, 倦怠感を自覚し, 受診した。胸部X線写真でスリガラス状陰影を, 呼吸機能で拘束性障害と拡散能の低下を認めた。気管支肺胞洗浄(BAL)でリンパ球優位の細胞数の増加とCD4/8比低下, 経気管支肺生検(TBLB)で類上皮細胞肉芽腫とマッソン体を認めた。ステロイド薬(ス薬)で軽快した。症例2は46歳女性。1999年9月6日から咳嗽, 発熱があり, 受診した。胸部X線写真でスリガラス状陰影が認められた。BALではリンパ球優位の細胞数の増加とCD4/8比の低下, TBLBで類上皮細胞肉芽腫を認めた。ス薬で速やかに軽快した。2症例とも, 血清抗Trichosporon抗体陽性で, 環境誘発試験も陽性であり, 夏型過敏性肺臓炎と診断した。症例1では風呂場改装, 症例2では転居によって再発していない。1999年夏は猛暑で, 新潟県北部地域でも2例の夏型過敏性肺臓炎が経験された。