著者
仲 律子 帆足 匡司 Ritsuko NAKA Masashi HOASHI 鈴鹿国際大学 鈴鹿国際大学
出版者
鈴鹿国際大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana = Suzuka International University journal campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.147-159, 2006-03-20

本研究では,野球のバッタールーティーンに着目し,ルーティーン,打率,メンタルの強さ,自己評価およびバッティングの質の関係について研究した.その結果,メンタルの強さと打率およびバッティングの質についての相関は見られず,ルーティーンについても量的調査による分析では,その成果を明らかにすることができなかった.これは,バッティングにおける熟達者の知識の多くは行為の中に埋め込まれており,彼らの行動,認識,判断などは,標準化されたテストや量的な結果では測定できない傾向があると考えられる.しかし,打率とバッティングの質とは逆の相関があり,成績が高ければ自己評価が高いとは限らないことが明らかになった.
著者
仲 律子
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿国際大学紀要Campana (ISSN:13428802)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.71-87, 2010-03-20

2006 年に義務教育段階での特別支援教育が本格導入されたが、大学における発達障害学生への支援はまだ始まったばかりである。わが国の約3割の大学に発達障害のある学生が在籍し、学業上の問題や大学生活上の問題を抱えている。米国では法律によってほとんどの大学に障害学生支援システムが整備されるようになったが、日本には大学で障害児・者をどのように支援するのかを規定した法律はない。発達障害をもつ学生が入学前にすべきことは、高校と大学の違いを理解し、将来の夢に学士号が本当に必要かどうかを検討することである。また、支援を求めるために自らの障害を表明するかどうかも考えておくといいかもしれない。しかし、診断を持つ学生の割合が約16%と、生活をする上で困難を抱えていたとしても、医療機関を受診していなかったり、診断名を持っていなかったりする学生が大半という事実がある。したがって、入学時の健康診断の際にメンタルヘルスを測る心理テストを実施している大学もある。入学後の支援については、講義、定期試験、学内生活、安全対策、就職支援など多岐にわたる領域での支援が求められる。さらに、成人生活に必要なスキルを身につけ、インターンシップ等に参加することで、就労に向けて準備できるような支援システムを作っていくによって、発達障害学生の自己実現に近づけるのではないかと考えている。
著者
仲 律子 キャリプ マリシェル・チャベス Ritsuko NAKA Marychel Calip 鈴鹿大学 三重県国際交流財団 Suzuka Universitiy Mie International Exchange Foundation
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana = Suzuka University journal (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.169-198, 2016-03-10

ある精神科医から、「フィリピンにつながるこどもの発達検査のアセスメント結果を、日本語がわかりにくい親に説明し、適切な支援に導くことが難しい」という相談を受けた。そこで、精神科を受診した際の受付票、予診票、言語や生育歴などの様々な観点から作成した調査票を、フィリピノ語と英語に訳し、必要に応じて、フィリピン人母から聞き取り調査ができるようなツールを作成した。また、今後は、発達検査や知能検査等の結果を正確にまたわかりやすく説明できるようなツールを作成することを試みたいと考えている。