著者
松倉 信幸
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-13, 2016-03-10

In this paper we will examine Shintai-shiika(New-style Songs and Poems, 1882-3). We will categorize and examine the poems in this work in 5 volumes. Those books containing most poems in Shintaishisho (Selection of New-Style Poems, 1882) expanded the themes of Japanese "poetry" and established its standard style.
著者
舟橋 宏代 Hiroyo FUNAHASHI 鈴鹿大学 Suzuka Universitiy
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana = Suzuka University journal (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.63-77, 2016-03-10

大学において高次のアクティブラーニングを実現し、学習者が深い学びを得るためには、「話す」「書く」という、言語産出技能が備わっていなければならない。日本語を母語としない外国人学生の場合、「読む」「書く」という受動的な言語技能は大学入学までに習得しているが、言語産出の技能は十分でない場合が多く、入学後の支援が必要である。本稿では、「話す」「書く」技能を習得するための日本語科目について、その教室活動と評価のしくみを概観する。これらは外国人学生の日本語運用能力を向上させるばかりではなく、大学のカリキュラムにおいて企図されるアクティブラーニングへのスキャフォールディングとして位置づけられるものである。
著者
伊藤 裕 Hiroshi ITO 鈴鹿大学 Suzuka Universitiy
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana = Suzuka University journal (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.45-62, 2016-03-10

本稿は、法的親子関係の成否をめぐって社会的に注目された裁判事例を素材に、そこでの議論の多くが血縁関係の存否という事実に目を奪われ、法的親子関係の本質を見落としているとの視点から、改めて法的親子関係の市民社会法における本来的意義、機能を確認しておこうとするものである。市民社会法の論理からは、法的親子関係に血縁を無媒介に反映させることは許されず、保護義務の強制を根拠づける契機は自由な意思にこそ求められるべきであることを論じる。
著者
仲 律子 キャリプ マリシェル・チャベス Ritsuko NAKA Marychel Calip 鈴鹿大学 三重県国際交流財団 Suzuka Universitiy Mie International Exchange Foundation
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana = Suzuka University journal (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.169-198, 2016-03-10

ある精神科医から、「フィリピンにつながるこどもの発達検査のアセスメント結果を、日本語がわかりにくい親に説明し、適切な支援に導くことが難しい」という相談を受けた。そこで、精神科を受診した際の受付票、予診票、言語や生育歴などの様々な観点から作成した調査票を、フィリピノ語と英語に訳し、必要に応じて、フィリピン人母から聞き取り調査ができるようなツールを作成した。また、今後は、発達検査や知能検査等の結果を正確にまたわかりやすく説明できるようなツールを作成することを試みたいと考えている。
著者
田中 利佳 一柳 達幸 角田 和代 Rika TANAKA Tatsuyuki ICHIYANAGI Kazuyo KAKUTA 鈴鹿大学 鈴鹿大学 鈴鹿大学 Suzuka Universitiy Suzuka Universitiy Suzuka Universitiy
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要Campana = Suzuka University journal (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.79-92, 2016-03-10

熱気球の運航は、気象の変化に大きく影響を受ける。そのためパイロットは、安全な運航を行うための気象に関する知識と変化を予測する力が必要である。気象の変化をより正確に予測するために必要な知識は、天気図の解読、雲の特徴、地形特有の気象変化などである。さらにパイロットは、見えるもの、感じるもの全てから気象の情報を得る姿勢を持ち、気象の変化を正確に予測するトレーニングを続けることが重要である。不特定多数のゲストを搭乗させる係留は、ロープで地上に固定されていること、活動する時間帯が日中であること、活動が長時間に及ぶことから、自由飛行以上に気象の変化に影響を受ける。したがって、パイロットは、係留を安全に行うために「係留の中止を決定する基準」を持つ必要があり、その基準は、次の1~5であると考えられる。1.風速4m/sec またはパイロット技能の許容範囲を超えているとき2.インフレ時に球皮が暴れクルーが振り回されるとき3.クルーが地上で熱気球を静止させることが不可能なとき4.サーマルの発生もしくは強い上昇気流が発生したとき5.積乱雲の急激な発達が確認されたとき
著者
原 仁志
出版者
鈴鹿大学
雑誌
鈴鹿大学紀要 = Suzuka University journal : campana (ISSN:21896984)
巻号頁・発行日
no.22, pp.107-122, 2015

コンピュータがインターネットに常時接続されている状態が標準になった現在、そのセキュリティ対策は必須である。しかしそれ以外にも考慮することは数多くあり、対策しておかなければ思わぬトラブルに陥ることがある。また、ハードウェア、ソフトウェアとしての原因だけではなく人的要因も原因となりうる。ここでは、コンピュータのセキュリティというものに対して、どのようなことに注意する必要があるのか、どのような対策をすべきなのかを考察する。