著者
儀間 繼子 仲村 美津枝 大嶺 ふじ子 玉城 陽子 宮城 万里子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.358-364, 2006-07-01
参考文献数
16
被引用文献数
2

妊娠中に行った運動(骨盤底筋体操,ストレッチング,ウォーキング)が分娩にどう影響を及ぼすかを検討した。対象者は,妊娠異常・合併症のない初産婦161人で帝王切開例,吸引分娩例や分娩時薬剤使用例などを除く自然分娩例57人とした。調査期間は2000年1月〜2001年7月である。骨盤底筋体操,ストレッチング,ウォーキングの3運動の実施状況から点数化し,合計得点0点を非運動群とし,運動群は運動の実施強度により,1〜6点の6群に分け,運動との関連を検討した。自然分娩例57人の運動群は47人,非運動群は,10人であった。3〜6点の運動群は34人で59.6%いた。運動群47人中45人はウォーキングを行っていた。運動群間で有意差がみられたのは分娩第1期所要時間であった。3〜6点の運動群の分娩第1期所要時間393±198分は,非運動群640±428分より有意に短縮していた。ウォーキングと骨盤底筋体操,ストレッチの3運動群,または,ウォーキングとどちらかを組み合わせた2運動群は,非運動群に比べ分娩第1期所要時間で有意に短縮していた。運動によって,初産婦は分娩第1期所要時間が短縮されることは,産後の疲労を軽減し,産後の回復にもつながることが示唆された。