著者
唐澤 秀武 佐藤 秀樹 伊藤 暢浩 林 達也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.171-172, 1995-09-20

グループウェアはグループによる協調活動を支援する為のコンピュータシステムである。われわれが日常的に行なっている共同作業の一つに、文書の共同執筆があるが、現在この種の作業は依然として紙ベースで行なわれている場合が多く、共同執筆全体の一貫した電子的サポートには至っていない。エディタによる初稿の作成、手書きによる文書へのコメント、電話による詳細の打合せ等、共同執筆作業は様々なツール(エディタ、プリンタ、FAX、電話など)を用いて行われる。共同執筆作業においてはこれら多様なツールと作業形態が不連続につながっており、この不連続性が共同執筆作業の効率を下げる要因となっている。本研究では、このような作業の不連続性を解消し、文書作成/レビューの作業全体を一貫してサポートするシステムについて考察し、その実装を行った。
著者
天野 巧巳 安藤 佳祐 内種 岳詞 岩田 員典 伊藤 暢浩
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2023-ICS-210, no.8, pp.1-6, 2023-03-03

近年サッカーの試合分析では,試合状況と選手の行動から将来得点または失点する可能性を示す期待ポゼッション値 (EPV) が提案されている.本研究では,EPV を用いて RoboCupSoccer Simulation 2D の試合状況と選手の行動を分析し,その有効性を検討する.そのため試合のログファイルから特徴量を抽出し,ニューラルネットワークを用いて EPV の推定モデルを学習,獲得する.得られた推定モデルからパスなどの試合状況分析を通して有効性を確認した.
著者
濱砂 雅人 伊藤 暢浩 幸塚 義之
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第30回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.164-167, 2014 (Released:2015-04-01)

KinectはMicrosoftから発売されているセンサーデバイスである.Kinectには人間の骨格情報を取得する機能が搭載されている.しかし,イベント会場の様な人の往来が見込まれる環境では,誤った人物を追跡してしまう場合がある.理由として,センサーが遮られるとKINECTから追跡対象者の情報が失われるためである.本研究では,センサーが遮られる直前の追跡対象者の位置情報を保持することで一度Kinectのセンサーから消失した人物を再追跡するシステムを提案し,実装・検証を行った.
著者
伊藤 暢浩 岡野 昇 山本 俊彦 加納 岳拓 Ito Nobuhiro Okano Noboru Yamamoto Toshihiko Kano Takahiro
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.155-166, 2010

本稿では、まず小学校体育における「体力を高める運動」にかかわり、最近の実践報告や研究動向から、「体力を高める運動」の問題を浮き彫りにした。そこでは、「体力を高める運動」の実践報告はきわめて少なく、教材の開発もあまり進められていないことが明らかになった。また、その背景には小学生には受けいれられにくいとされる必要充足機能が強調されており、その内容はトレーニング的で量的な体力を問題にする数値主義に基づき、自己の体力の高まりに着目した個人主義的な立場から「体力を高める運動」が位置づけられていることが明らかになった。加えて、最近の研究では、「体力を高める運動」の運動の特性、学習観、身体観といった枠組みから展開されていることが明らかになったが、実際にどのように運動の内容構成を行っていけばよいのかという教材開発の提示までには至っていないことが浮き彫りとなった。そこで、「体力を高める運動」における、①運動特性の捉え方、②学習観の捉え方、③身体観の捉え方の三点について検討した結果、運動の特性は欲求充足機能を前面に取り上げながら、結果として必要充足機能に結びつけるという表裏一体のものとして捉えることが肝要であると述べた。また、学習観は個人主義的な学習観から関係主義的な学習観へシフトすることが重要であると述べ、身体観は一人称的・三人称的身体から二人称的身体へと転換することで、新たな体育教育をひらく可能性があると考察した。こうした視点を持ちながら、「体力を高める運動」の新たな内容構成に基づく教材開発を行った結果、欲求充足と必要充足の機能の両方を重視しながら教材を作成するために、カード(A6版)形式を採用し、カードの表面には欲求充足の観点が分かるように、「運動の中心的なおもしろさ」をイラストと文章で表記し、カードの裏面には体力の四つの要素(体の柔らかさ・巧みな動き・動きを持続する能力・力強い動きを高めるための運動)のどれと結びついているかという観点で示した。また、仲間と共に楽しみながら行える運動を行うことができるという観点から30の運動を選定し、仲間に働きかけたり、仲間から働きかけられたりすることにより生まれる世界を大切にする二人称的な身体から運動を取り上げた。